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武で語るがよい!
六式vs御神流
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する距離ではない……だが!

「嵐蹴!!」

試合開始直後に俺が放ったのは、嵐蹴…。
その攻撃範囲は横幅は2m……ちゃんと威力は加減してあるのでご安心を。

「ふっ……」

「あッ!? お父さん!」

外野である高町さんから焦りの声が聞こえてくる。
それも無理も無い、なぜなら士郎さんは俺の嵐蹴に自ら接近しているのだから。

「……斬」

嵐蹴に駆けると同時に、2本の小太刀を使い……嵐蹴を引き斬る。

「な!?」

予想外の事態に思わず声が出る。
というのも、嵐蹴をこんな風に防ぐとは思ってなかった。
精々回避するか、攻撃を逸らすぐらいだと思っていたからだ。

だが…いつまでも呆けてはいられない。
なぜならば…士郎さんは俺との距離を縮め、その距離は2メートルもない!

「斬!」

「部分鉄塊……(ワン)!」

士郎さんが左上、そして右横に振るう小太刀を俺は腕で受け止める。
部分鉄塊……これはただ単純に鉄塊で硬化させるのを全身ではなく、部分化したものだ。

――ガキィーン!!
と、鉄と鉄がぶつかる音が響く…。

「……くッ!」

そして、士郎さんから苦痛の顔が見て取れる…。
恐らく…俺の硬化した腕の強度が予想外で、小太刀から反動が来たのだろう…。

ならば……。

腕にに力を込め、小太刀を弾き、士郎さんを一時的に無防備にする

―――ギギィ! キン!

「しm――」

そして…右手に拳を作り、士郎さんの腹へと打ち込む!
その速度は指銃と同速の……超ヘビーィー級のパンチだ。

獣厳(ジュゴン)!!」

「ぐッ! 神速!!」

速い! 避けられた!
決まったと思った一撃は、士郎さんの技によって避けられ……消えた
いや……俺の後ろにいる!

「虎乱!」

「剃!!」

士郎さんから繰る出される攻撃が出る前に、俺は剃で5メートルほど距離を取る。
士郎さんの攻撃は空を切り、空振りに終った。

「……強いですね…士郎さん」

距離が開き…相手の出方を窺う為に両者にらみ合ってる中、俺は言葉を発する。
『強い』……まさにこの言葉がシックリくる。
パワーは有るし、先ほどの神速という技なんて俺の剃と同速だった。

「……ははは、君もね」

そうお互い言って、にらみ合いながらも口元は少しだけ笑っている。
お互い実力が高い事を確認し合い、好敵手に会えた喜びに笑い合っているのだ。

もう何秒なのか? それとも何分なのか? 
というにらみ合いの均衡は……唐突に終りを告げる。

「神速!!」

「剃!!」

士郎さんを目で追い、それに対応するかのように俺も高速で移動する
正面に来たと思ったら既に後ろにいる……そんな攻防
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