過去〜
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てて空間から・・・クレスがくれた薬を取り出す。
「間に合え・・・!」
薬を少量出し、音素の力で蒸発させ、それを風でライガの全身に纏わせる。
「ライガクイーン・・・」
何とか傷は癒えたが、それでも無茶は危険だ。俺はクイーンライガを移動させる。
「(ライガやアリエッタの行方が気になる。そもそも、ここはライガの住処じゃない。血の匂いはライガクイーンだけだから、他は無事なんだろうけど・・・)」
とにかく、考えていても仕方がない。俺は空を飛び・・・遠くにマルクト帝国の陸上装甲艦“タルタロス”が見えた。
「(アレか・・・!)」
俺は勢いをつけて飛ぶ。・・・こんな長時間飛ぶのは初めてだぞ。
「(・・・あれ?)」
タルタロスより遥か前に、見慣れた顔がいる。俺は離れた位置で着地して、元の姿に戻る。
「やっぱり・・・ルーク!」
俺が呼ぶと、ルークが振り返る。
「おま・・・サキ!?」
他にも何人かがいた。
「よっ、俺の方が早かったみたいだな」
「ガイまで・・・」
そして、見慣れない三人(後一人はファブレ家に侵入した少女)とお互いに話し合う。
「俺はファブレ家で使用人をしているサキだ。・・・お前らは?」
「僕はイオンと申します」
「イオン?イオンって・・・」
「ダアトのローレライ教団の最高指導者だな」
ガイが教えてくれる。
「なるほどね・・・そっちは・・・」
「私は、マルクト帝国第三師団師団長、ジェイド・カーティスと言います。以後、お見知りおきを」
「・・・」
俺はジェイドを見る。
「おや、何か私の顔についていますか?」
「いや・・・知り合いに似てたから」
まるで、てかまんま于吉にそっくりだ。態度も、声も。
「そんで、屋敷じゃ世話になったな」
「・・・私は、ダアトの神託の盾騎士団所属の、ティア・グランツよ」
「こいつ、ヴァン師匠の妹なんだとさ」
「妹?」
俺は少々考えた後・・・いきなり方天画戟をジェイドに突き付ける。
「サキ!?」
「おやおや、穏やかじゃありませんねえ」
「聞きたい事がある。ライガクイーンをやったのは・・・お前か?」
その言葉にルークが反応する。
「な、なんでお前がそれを・・・」
「俺はライガクイーンに助けられた事がある。・・・親代わりになって育ててもくれた」
「人を餌にするライガがあなたを・・・!?」
ティアが信じられないといった風に俺を見る。
「・・・ええ。確かに私が殺しました。ですが、そうしなければ被害が出ていたので」
「・・・」
確かに、正しいのはジェイドかもし
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