暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
過去〜
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てて空間から・・・クレスがくれた薬を取り出す。

「間に合え・・・!」

薬を少量出し、音素の力で蒸発させ、それを風でライガの全身に纏わせる。

「ライガクイーン・・・」

何とか傷は癒えたが、それでも無茶は危険だ。俺はクイーンライガを移動させる。

「(ライガやアリエッタの行方が気になる。そもそも、ここはライガの住処じゃない。血の匂いはライガクイーンだけだから、他は無事なんだろうけど・・・)」


とにかく、考えていても仕方がない。俺は空を飛び・・・遠くにマルクト帝国の陸上装甲艦“タルタロス”が見えた。

「(アレか・・・!)」

俺は勢いをつけて飛ぶ。・・・こんな長時間飛ぶのは初めてだぞ。





「(・・・あれ?)」

タルタロスより遥か前に、見慣れた顔がいる。俺は離れた位置で着地して、元の姿に戻る。

「やっぱり・・・ルーク!」

俺が呼ぶと、ルークが振り返る。

「おま・・・サキ!?」

他にも何人かがいた。

「よっ、俺の方が早かったみたいだな」

「ガイまで・・・」

そして、見慣れない三人(後一人はファブレ家に侵入した少女)とお互いに話し合う。

「俺はファブレ家で使用人をしているサキだ。・・・お前らは?」

「僕はイオンと申します」

「イオン?イオンって・・・」

「ダアトのローレライ教団の最高指導者だな」

ガイが教えてくれる。

「なるほどね・・・そっちは・・・」

「私は、マルクト帝国第三師団師団長、ジェイド・カーティスと言います。以後、お見知りおきを」

「・・・」

俺はジェイドを見る。

「おや、何か私の顔についていますか?」

「いや・・・知り合いに似てたから」

まるで、てかまんま于吉にそっくりだ。態度も、声も。

「そんで、屋敷じゃ世話になったな」

「・・・私は、ダアトの神託の(オラクル)騎士団所属の、ティア・グランツよ」

「こいつ、ヴァン師匠の妹なんだとさ」

「妹?」

俺は少々考えた後・・・いきなり方天画戟をジェイドに突き付ける。

「サキ!?」

「おやおや、穏やかじゃありませんねえ」

「聞きたい事がある。ライガクイーンをやったのは・・・お前か?」

その言葉にルークが反応する。

「な、なんでお前がそれを・・・」

「俺はライガクイーンに助けられた事がある。・・・親代わりになって育ててもくれた」

「人を餌にするライガがあなたを・・・!?」

ティアが信じられないといった風に俺を見る。

「・・・ええ。確かに私が殺しました。ですが、そうしなければ被害が出ていたので」

「・・・」

確かに、正しいのはジェイドかもし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ