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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−クイーンとの邂逅−
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よ」

「分かったよクイーン」

「……明日香って言ったでしょ?」

「まあ、そんなに怒るなよ、クイーン」

「明・日・香!」

 アカデミアのクイーンはからかうと面白かった。三沢もやり取りがツボに入ったのか、顔を背けて明日香に見えないようにして笑っていた。

 ……そんな時。


「明日香さんに何してんのよあんたたち!」

 大声で叫びながら女子生徒二人が走ってきた。

「明日香様、ご無事ですか?」

 駆けつけた黒い髪の方がクイーン(笑)に話しかける。そして赤い髪の方がこちらを向き、強気に俺たちを威嚇してくる。

「で、あんたたちは明日香さんに何してんのよ!?」

「……何かしたか、三沢」

「君、やったのはこいつだ」

 先程のことをとぼけようとした俺に対し、三沢はこっちを指差してそう言った。……どうやら逃げることは出来ないらしい。

「あんたね! さあ言いなさい。明日香さんに何をしたの?」

「一人だけ助かる気か三沢!?」

 何故か興奮状態にある赤髪にクイーン(笑)が仲裁に入る。

「ちょっとジュンコ。私は特になにもされて無いわよ!」

「そうだ、そのクイーン(笑)の言ってる通り!」

「そうそう、……って(笑)って何よ!?」

 クイーン(笑)が反論して来る。そして、その肝心の説得を赤髪は聞いてなかった。

「あんた、黒崎遊矢ね!」

「ああ」

「……よし、デュエルよ!」

 ……おい、言葉のキャッチボールしようぜ?

「アタシが勝ったら明日香さんに何したか白状して明日香さんに土下座して貰うわ!」

「ちょっとジュンコ、落ち着いて」

「大丈夫ですわ明日香様。こんな運だけで入ってきた最弱デッキなんて蹴散らしてみせます!」

 ……カチンときた。

「やってやろうじゃないか。お前の名前は?」

 三沢がデュエルディスクを渡してくる。まさかとは思うが、あいつ、この展開を読んであんなこと言ったのか?

「枕田ジュンコよ」

 そう言って枕田もディスクを構えると、デュエルの準備を完了させた。

「さあて、このアカデミアの実力を見せてもらおうか!」

「フン、恥ずかしくて明日香さんに近づけないようにしてやるわ!」

「「デュエル!」」

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