GGO編ーファントム・バレット編ー
55.恐怖の黒銃
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る。
「どうやら、まだ《リココ》が出てくるのを待っているみたいだな。........よし、今のうちに後ろからアタックする。シノンは、通りを挟んだ向かいのビルから狙撃体勢に入ってくれ」
「え......、私も一緒にスタジアムに......」
思わずそう反論しかけるが、キリトの強い視線が遮る。
「これが、シノンの能力を最大限に活かす作戦なんだ。ピンチの時は君がその銃で掩護してくれると信じてるから、俺は怖れることなくあいつと戦える。コンビって、そういうものだろ」
「........」
その言葉に、頷くこと以外何もできなかった。
「それにあいつ......」
キリトがボソボソと何かを呟き、こちらに微笑みを浮かべると、腕時計を見て続ける。
「俺は、君と別れてから三十秒後に戦闘を開始する。その時間で足りるか?」
「......うん。充分」
「よし。じゃあ、頼んだ」
そして黒髪の光剣使いは、躊躇うことなく、ほとんど足音を立てずにスタジアムの南ゲート目指して駆け始めた。
その細い背中が遠ざかるのを見つめながら、胸の奥に奇妙な感覚が生まれるのを自覚する。
緊張?不安?にているけど、違う。これは.......、そう、心細さ.....?
(何を、馬鹿な!)
私の目的は、BoBで優勝すること。今は、一時的に《死銃》を倒すためにキリトやむを得なくと協力してるだけ。
変な感情を押し殺し、走る。市街地エリアに存在する建築物のスタジアムから、広い環状路を挟んで南西に面するビルも、壁面が大きく崩れているが、三階まで登れば、スタジアムの外壁通路が見通せるはずだ。
それは唐突だった。
ビル壁面の崩壊部をくぐる寸前、背筋に強烈な寒気を感じ、振り向こうとするが、それすらできずに路面に倒れた。
(何.......どうして.......!?)
即座に起き上がろうとしてみるが、体が言うことを全く聞かない。どうにか動かせる両眼で痛みのあった左腕を確かめる。
ジャケットの袖を貫き、腕に刺さっているのは、弾ではない.......銀色の針。直径五ミリ、長さ五十ミリ程度。
これは.......
電磁スタン弾。
こんな特殊弾を使用可能で、発射音がほとんど聞こえない大型ライフルを装備しているプレイヤーなんて《あいつ》しかいない。
(......でも、どこから)
その答えは、思考する前に自身の両眼で捉えた。
明らかに今まで何もなかった空間、南に約二十メートル離れたところにその空間を切り裂いたかのように、何者かが出現する。
ーーメタマテリアル光歪曲迷彩(オプチカル・カモ)!!
装甲表面で光そのものを滑らせ、自身を不可視化するいわば究極の迷彩能力。しかしあれは、一
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