サボり
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んてずいぶんと人の個人情報を簡単に漏洩させるんだな」
楯無が説明している最中も響は決して殺気を緩めなかった。だが楯無は殺気を感じ取ってはいるもののまったく声のトーンを変えずに淡々と語っていく。
「IS学園の生徒会長というのはある程度のことなら許されるのよ。もちろん犯罪はダメだけど生徒の情報を掴むことなんて簡単よ。だから隠し事をしても無駄」
「そうかい。まぁ別にいいけど。私のランクの事を知ったからってアンタは特に何もしねーんだろ?」
響は殺気を引っ込め構えを解く。
「ご名答。そう私は貴女には何もしないわ。ただお願いをしに来たの」
「お願い?」
響が首をかしげながら聞くと楯無はまた扇子を取り出し高らかに言った。
「貴女には生徒会に入ってもらいたいのよ響さん!!」
広げた扇子には「勧誘」と書いてあった。
「お断りだ」
「はや!?もうちょっと考えようよ!!」
即答で断った響に楯無もすぐさまツッコミを入れる。
「一応理由を聞いてもいい?」
楯無が手を合わせながら聞くと響は頭をガシガシとかきながら言う。
「面倒くさい。この学園に入っただけでも面倒くさいのにこの上生徒会とかありえない」
眠気を覚ますように伸びをしながら響は楯無にけだるそうに答える。その様子に楯無も拳を握りながら歯噛みする。
「ぐぬぬ。本当に面倒くさがりね貴女は。……でもいいわ。じゃあこうしましょう昨日貴女が提案した方法でやりましょう」
「私が提案した方法?」
楯無が人差し指を立てながら言うと響は眉間にしわをよせながら聞いた。
「昨日貴女は同じクラスの織斑君とオルコットさんにISの戦闘でどちらがクラス代表になるか決めればいいと言ったそうね」
「そんなことまで知ってるのかよ」
「生徒会長なら学校のことは大体把握できるのよー。それを私も採用させてもらうわ。響ちゃん!私とISを使って勝負をしましょう。貴女が負けたら生徒会に入ってもらうわ、勝ったら好きにしていいわ」
楯無の提案に響はため息をつきながらも言い放つ。
「はぁ……わーったよやりゃあいいんだろ?んで日にちは?」
「んーとね。織斑君たちのクラス代表決定戦の日の放課後でどう?響ちゃんもISになれるのが必要でしょ?」
「ずいぶんとお優しいこって。じゃあその日に」
「はいはーい。またね響ちゃん」
楯無は言うと手を振りながら校舎の中に消えていった。響はというと今から帰っても授業もどうせ終わるということでその日は5、6限を堂々とサボった。
放課後になり響は教室に戻った。昨日真耶が補修の授業をしてくれるということだったのでちゃんとやってきたのだ。
教室に戻ると既
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