第41話 魔人は戦い、少年が動くようです
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ア。でも、その動きが眠気に拍車を掛けたみたいで、何度もコックリコックリしてる。
ああ、いいわ。やっぱりかわいいわぁ〜。
ドガァァン!! ドォン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
「フォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォフォ!!」
アリアを愛でていたら、シュウと近衛門が戦い始めた。
拳で拳をそれぞれ迎撃しながら、空に上がっていく二人。
シュウは≪Alucard≫しか使っていないとは言え、近衛門も負けてないわね。
戦う所を見るのは初めてだけど・・・軽く身体強化したシュウと素のままで打ち合ってるわね。
「あれに、身体強化と具現魔法が組み合わさるのかしら?フフ、凄く楽しそうね〜。
後で私も遊びたいくらいだわ〜。」
「んー・・・・先に・・・寝るのぉ・・。」
「フフ、そうね。ごめんねアリア〜。
【シュウ〜そろそろ帰ってきて〜。アリアがとっくにおねむよ。】」
「【おお!?まぁ、こっちはいいか……。分かった。】と言う訳だジジイ。今日はここまでな。」
「フォッフォ!つくづく娘に甘いのう。まぁええじゃろ、久々に楽しめたわい。」
ザン!と200mくらい落ちてきて、それぞれこっちと教員の方へ行く。
ああ、やっぱりギャイギャイうるさいわね・・・。
「アリア、ごめんな?すぐに帰って寝ような。」
「・・・・んー・・・。んー・・・すぅ・・・すぅ・・・。」
シュウに頭を撫でられた途端、アリアは安心してか寝てしまう。
・・・私とシュウが逆でも、寝ないで待っててくれるのかしらね。
って、いけないわね。いつまで経っても、三人の事だけは不安になっちゃうわ。
「フフフ………安心しろって。」(ナデナデ
「……な、なにかしら?」
「いや、何でもないよ。……ホラ。」
シュウが目で差すアリアは―――
「・・・ん・・ママぁ・・・。」
幸せそうにちょっとだけ笑って、すり寄ってきた。
・・・ホントにずるいわね。なにがずるいって、愛しいのもあるけれど、
分かってる風なシュウが一番ずるいわ。
「愁磨殿。すまんが明日の朝は学園長室へ寄ってくれんかの。」
「……………………………別に構わんけどさ?」
「ええ、そうね。」
「「空気くらい読めよな(読んでよね)。」」
Side out
―――寮、ネギ達の部屋、木乃香は刹那の部屋へお泊り。
Side 明日菜
「ネギ、ネギ!しっかりしなさいよ!」
「ぅ、うう……?あすな、さん………?」
あの後、気を失ったネギを大急ぎで部屋まで連れて来た。
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