第40話 少年達は尾行するようです
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『―――子刀子、これなんかいいんじゃないか?』
『え、そんな!?そのような可愛いもの、私には似合いませんよ!』
『そうか、刀子は綺麗系だからなー。花よりはこっちの三日月の方が似合うかな?』
『で、ですから髪飾りなんて―――』
「……………デートよね、ただの。」
「……………デートでヤスね、ただの。」
結局、なんの情報も無いまま愁磨さんたちは買い物をして帰って行った。
・・・・・次の日、刀子先生が髪飾りをちゃんと付けてたのは余談。
―――Day2
「愁磨ーー!へぶっ!」
翌日、屋上。
愁磨さんともみじさんが連れだって教室から出るのを見て、
僕と明日菜さん、カモ君の三人(二人と一匹?)は昨日のように影から見ることにした。
愁磨さんがもみじさんを助けて、それでもみじさんは愁磨さんを好きになったらしくって、
毎日アタック(体当たり的な意味も含めて)してるのをよく見かける。
飛びつく度に避けられて壁にぶつかり、地面にスライディング、一昨日なんて池に落ちてた。
「ねぇネギ。朱里さんがって本当に…えっと、魔王?なの?私には、どう見ても、その………。」
「あっしにも、恋してる女子中学生にしか見えませんぜ。」
僕だって、毎日学校でもみじさんの事を見てるから同感だ。
魔王どころか悪魔だとも思えない。でも―――
「確かにあの夜、魔王の人と愁磨さんが言ってました。
人を見た目で判断すると、痛い目にあいます。……多分。」
「まぁ、愁磨先生がそばにいるんだから、油断なんてしないわよ。」
「ふえぇぇぇぇええぇぇえぇえーーー!!」
「え、ちょ、泣いた!?ほ、ほれ、よーしよし……。」
もみじさんの頭を、困惑した表情で愁磨さんが撫でてた。
・・・・ごめんなさい、人を見た目で判断しないにも、限界があるんです。
Side out
―――Day3
Side 刹那
ああ、どうしよう、どうしよう!?
まさかこんなことになるんだったら洋服の三つや四つや百も持っておくべきだった!
ってそんなに持っていたらどれを着るか迷って待ち合わせに遅れてしまう!?
「せっちゃーーん!そろそろ出ぇんと、時間に遅れてまうよーー。」
「ちょっと待ってってーーー!
(せめて一昨日言ってくれればよかったのに!このちゃんのバカーーー!!
ってええい、迷っている時間はもうない!)」
持っている服の中で一番見れる服に3秒で着替えると、"夕凪"を背負い寮の自室を飛び出した。
Side out
Side 愁磨
「あっ
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