第11話
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Side 渚
「リアス先輩、学園を大きな結界で覆っています。よほどのことがない限りは外に被害は出ません」
学校に着くと匙くんが現状報告をしてくれた。生徒会メンバーと祐斗を除くオカルト研究部のメンバー全員が集まっている。
「これは被害を最小限に抑えるものです。正直言ってコカビエルが本気を出せば、学園だけでなくこの町そのものが崩壊します。さらに言うならすでにその準備に入っているみたいです。私の下僕がその姿を確認しています」
ずいぶんとはた迷惑な存在だな。自分勝手が過ぎる。
「攻撃を抑えるためにも私と眷属はそれぞれの配置で、結界を張り続けます」
そう言いながら、ソーナ会長は学園の方を見つめた。学校に被害が出るのは免れないので、それを悔やんでいるのだろう。
「ありがとう、ソーナ。あとは私たちが何とかするわ」
「リアス、相手は桁違いの化け物ですよ? 確実に負けるわ。あなたのお兄様に―?」
「あなただって、お姉様を呼ばなかったじゃない」
リアス先輩がソーナ会長の言葉を遮って、首を横に振りながら言った。
「すでにサーゼクス様には打診しましたわ」
朱乃先輩が二人の会話の中に割って入りそう言った。
「朱乃!」
非難の声をリアス先輩があげる。
「リアス、あなたがサーゼクス様に迷惑をかけたくないのはわかりますが、これはもうすでにあなた個人で解決できるレベルを超えているわ」
怒った口調で朱乃先輩が言うと、リアス先輩も渋々ながら納得したようだ。
「サーゼクス様が到着するのは一時間後だそうです」
いつものニコニコ顔に戻った朱乃先輩がそう言った。
「一時間・・・・・・・。わかりました。その間、シトリー眷属の名にかけて結界を張り続けます」
「一時間後ね・・・・・・・・・。さて、私の下僕悪魔たち。私たちはオフェンスよ、結界内に入ってコカビエルの注意を引くわ。これは死戦よ! それでも死ぬことは許さないわ! 生きて帰ってあの学園に通うわよ、みんな!」
『はい!』
リアス先輩もソーナ会長も覚悟を決めたみたいだ。僕たちもそれに応えるように力強く返事をする。そして、僕たちは結界の中に突入した。
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堂々と正面から入り込む。兄さんはすぐさま、プロモーションで『女王
』に昇格して、力の底上げをはかった。
そして、突入した学校には、異様な光景が広がっている。
校庭の中央に神々しい輝きを放つ剣が四本宙に浮き、それを中心として怪しい魔方陣が校庭全体に描かれていた。
魔方陣の中心部にはバルバー・ガリレイが佇んでいる。
「これ
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