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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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あえずリンドブルムの右舷にある第二格納庫を開放すると、そこを右手に持つヘラクレスで差し、左手で「あそこに入れ」とジェスチャーを送る。するとハジメのジェスチャーが通じたのか、宇宙船は第二格納庫に入っていき、それを見届けたハジメもサイクロプスを第一格納庫にと格納した。

「宇宙船の中には三十人近い船員が乗っているのか。リンドブルム、とりあえず船員達を近くの部屋に誘導して。あと、その部屋へのナビもお願……いっ!?」

 ひゅうう……。

 サイクロプスから降りてリンドブルムの艦内に戻ったハジメが、空中に浮かぶモニターに指示を送って宇宙船の船員達が集まっている部屋へと向かおうとすると、不思議なことに何処からか緩やかな風が吹いてきて無重力に浮かんだ彼の体を目的の部屋へとかなりのスピードで運んでいく。

「なんかもう、本当に何でもアリだなこの艦。……って、もうついたか」

 一分もしないうちに船員達が集まっている部屋にたどり着くと、風が止んでハジメの体が部屋のドアの前で開放される。

「ここにあの宇宙船に乗っていた人達がいるのか……」

 この世界に転生して初めての人類との出会いである。ハジメは失礼がないようにと一回深呼吸をしてからドアを開けて……、

「………………ハイ?」

 部屋の中にいた、動物の耳と尻尾を生やした三十人近い若い男女を見て間の抜けた表情となった。
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