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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第101話】
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ん…これ以上女性に恥をかかせないでくださいな…」
そっと寄り添うようにセシリアは身体を密着させてきた――そして、潤んだ瞳が俺を捉えると、そのままそっと眼を閉じて少し上向きに顔を上げた――。
「……わかった、セシリア……でも…この事は……」
「……わかりました…。今日の事はわたくしの胸に閉まっておきます…。…ん……」
そう言い、再度上向きに顔を上げたセシリア。
その頬は先程よりも赤く、このままだと白い肌全てが真っ赤になりそうな――そんな感じがした。
両肩に手を置くと、やはり緊張しているのかぴくっと身体を強張らせたがそれも直ぐに治まり、今か今かと待っているかのようにセシリアは再度上向きに顔を上げた――。
それを見た俺は、覚悟を決めゆっくりとセシリアと唇を重ねようと顔を近づけ――。
「……んっ……」
「……!――ん…」
互いの唇が重なった時、セシリアの身体がまたもぴくっと反応するが、それを受け入れると背中に腕を回すように抱き締めてきた――。
――だが、キスしながら俺は思う……結局傷付けてるだけじゃないのか――と。
そしてゆっくりと唇を離すと、セシリアは潤んだ瞳で見上げてきて――。
「ありがとうございます…ヒルトさん。……いつか、わたくしの魅力でヒルトさんを……」
「うっ…――そ、そうだな……セシリア…後悔しないのか?」
「……うふふ、後悔などしませんわ。だってわたくしはセシリア・オルコットですわよ?」
……よくわからんが、セシリアは本当に後悔していない、真っ直ぐな目で俺を見つめるとそのまま笑顔で応えた。
「……そっか。……ちゃんと俺も……考えないとな…」
そう聞こえないほどの小声で喋ると、セシリアは頭の上に疑問符を浮かべていた。
「……っと、いつまでも抱いてると色々まずいから離すぞ?」
「え、えぇ……」
少し名残惜しそうな声で返事をしたセシリアだったが――。
「で、ではヒルトさん。今朝の事はこれでわたくしももう聞きません…また明日から、よろしくお願いしますね?」
「あ、あぁ。よろしくな?」
今のよろしくはどういう意味のよろしくなのだろうか…?
普段通りにすればいいということなのか――。
結論が出ないまま、セシリアが――。
「で、ではそろそろわたくしも部屋に戻りますわね?ヒルトさん、おやすみなさい」
「あ、あぁ。おやす――」
おやすみという返事を待たず、セシリアは慌てたように部屋を出ていった――。
またもや部屋に静寂が訪れるや、ふと唇を指でなぞる――。
……朝起きたときは、まさかこんなことになるとは予
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