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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第101話】
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い、今俺とセシリアの距離は非常に近く、抱き締めようと思えばそのまま引き寄せられる距離でもあり、そのまま我慢して離れられる距離でもある。
セシリアもその事に気づいているのか、先程よりも頬に赤みが差し、徐々にその瞳に潤みを感じる――。
「ひ、ヒルトさん……今朝の事、許してほしい…かしら…?」
「う?――あぁ、このままセシリアと気まずくなるのって何だか嫌だし…な」
そう言いながらセシリアの両肩に乗せた手を離す――すると、セシリアは離した左手を包む様に両手で握ってきた。
その行為に、また心臓の動きが早くなる――このままじゃ、心臓加速死する可能性も出てきた――心臓加速死って何だか意味がわからないが。
「……で、ではヒルトさん、お願いがあるのですがいいかしら…?」
包んだ手を導くようにセシリアは自身の頬へと俺の左手を導く――そのまま左手がセシリアの頬に触れると――。
「……キス…してください……」
「……ッ!?!?」
セシリアの言葉に耳を疑う――というか、今日は全体的に皆おかしい、まるでラウラとの事が発端みたいに――シャルも本人は事故とは言うものの、明らかに腕を引き寄せたのだし――今のセシリアもそうだ、直球で言ってきたから今まさに口から心臓が出そうになる――。
「ば、バカ……そ、それは……」
「……駄目…でしょうか…?」
「い、いや――せ、セシリアだって許嫁とかいないのかよ?居るならその人にまずいし、第一、俺なんかとそんなことしたら後悔するのは自分だぞ、セシリア?」
――普通の男子なら、後先考えずにそのままいくのだろうが…俺にはそこまでは出来ない。
――と、セシリアがゆっくり口を開き。
「……許嫁のお話でしたら、確かにそうようなお話は幼少の頃にありましたわ――ですが、今はその方とも連絡はとってはいません…。前にお話しましたが、両親が亡くなってからはそのお話は破談になった――わたくしはそう思っています……例え破談になっていなかったとしてもわたくしはそのお話を受けるつもりはありませんので……」
そう真っ直ぐと俺を見つめ、自身の思ったことを話したセシリア――。
そんなセシリアの頬を撫でながら――。
「ん……話はわかったが…だからって俺がセシリアにキスしてもいいものか……」
セシリアが嫌いという訳ではないのだが、朝ラウラとして夕方事故とはいえシャルともした上にセシリアだからな……。
もちろん、これは誰にも言えないんだが、言えばもう現実での地獄絵図が見えちゃうし、被害者は俺で――自業自得なのだが。
だがそんな俺の考えも余所に、セシリアが口を開き――。
「……ヒルトさ
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