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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブドラゴニア・5
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良い子のみんな、マザーコンプレックスって言葉くらいは聞いたことあるよな?
そう、ママンに依存してしまう息子とかを指して言う言葉だ。一体その依存のどこからどこまでがマザコンのラインに入るのかは全く以て謎だが、とにかくマザコン男子は社会的評価が損なわれる存在だ。
では、もしそのマザコンをこじらせているのが女の人だったら?心理学者のユング曰く、マザコンは女性の方が多いらしい。男が女に代わっただけで大分イメージが違うような気がしてこないか?
さらにその女性が10代前後の子供となれば、むしろ母親に依存しているのはどこも可笑しくなどない。

・・・おかしくないのだと自分に言い聞かせていたが、あの幼女(フェイトちゃん)から浴びせられる凄まじいメンチビームを受けていると、どうしてもマザコンという言葉しか浮かんでこないのだ。

「ぅぅぅーーーー・・・」
「フェイト、お客さんをそんなに睨みつけてはいけません」
「そうだよフェイト、大体唸るのは私の仕事なんだけど・・・」

流石忠犬アル公、言う事が違うね!

「で、話の続きなんですが・・・」
「次元跳躍魔法を阻害してる原因はあの龍の動力、というのは分かったわ」
「はい。次元境界線の歪みを収めるにはあれの動力を一時的に停止させれば事足ります」


あ、どうも光龍です。すっかり言い忘れていましたが、自分は今時の庭園にお邪魔してます。
当初、いきなり戦闘る可能性も視野に入れて服の中に大量の札を仕込んできたんですが、プレシアさん(ようやく名前を覚えた)は結構ナチュラルに客人として迎えてくれました。

ではなぜ俺が幼女から睨まれているのか。それは彼女の今までの家庭環境に起因するってリニスさんが教えてくれました。
何でもテスタロッサ(コンバティールじゃないことにようやく気付いた)一家はやんごとねぇ事情により今まで家族関係が異常なまでに疎遠だったらしいです。それがここ最近環境の変化によって団欒することになったのだとか。いったい何が起きたんだろうね?
フェイトちゃんは今まで冷たかったお母さんが優しくなったことによって今までも高かった母親依存度が53万に上昇、四六時中プレシアさんの足元をうろうろしてるとか。

で、その大好きなお母さんが見知らぬクソガキと喋って自分にかまってくれないのが非常に気に食わないけど母親の邪魔をするわけにもいかないのでせめてもの抵抗としてメンチビームを照射し続けているそうです。・・・俺の手土産のどら焼きを貪りながら。やけ食いせずに味わって食べてね?

「むぐむぐむぐ・・・ごくん。・・・ぅぅーーー・・・」
「睨むか唸るか食べるのかどれか一つに絞ったらどうだい・・・」
「あ、こらフェイト!口元の餡子をちゃんと拭きなさい!ああもう、ほら顔をこっちに向けて・・・」


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