第八話 強敵 前編
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、私はクリムに話しかける。
『クリム、感じた?』
『ええ、ちょうどマスターのご友人宅まで着いたところです』
相変わらず早い。
『じゃあ仮面を私の所に送って、私たちはジュエルシードの確保、もしくはなのはの援護を』
『了解しました』
通信を切ると、私の横に私そっくりな人形が現れる。
「じゃあ、あとよろしくね」
彼女はこくりと頷くとそのままお手洗いに入る。
適当に時間を潰してもらってから、すずかたちの元に戻ってもらうとしよう。
side なのは
私、私立聖祥大附属小学校三年生、高町 なのは。
少し前から魔法少女をやってはいるのですけど、
「ふ、ふええええええええええええええええええええええええ!?」
正直、大ピンチです。
「えと、私の話を、きゃあ!」
迫り来る青と黄色の弾をかろうじて避ける。
さっきからこの繰り返し。
私の話を聞いてもらおうと思っていても、あの子達が問答無用で攻撃してくるからこっちは避けたり弾いたりするしかできないの。
ユーノ君も援護してくれてるけど、数が多すぎてとても避けきれない。
「きゃあ!」
遂に肩に一つ当たり、バランスを崩して地面に落ちる。
「これで、止め」
青い男の子が私に杖を向ける。
その先端に青い魔力がどんどん溜まっていくのが見える。
「く、」
私は動こうと立ち上がろうとするが、足をひねったみたいで、うまく立てない。
「じゃあね」
そう言って、大きな魔力弾が私に向けて放たれた、が。
「ぎゃあああああああああああああああああ!?」
それが私に当たることはなかったの。
どこからか飛んできた子供にぶつかって、途中で爆発した。
あまりの光景に私を含めたみんなが動きを止めたの。
「間一髪、だったかな」
その声がした方に全員(気絶してる子を除き)振り向く。
「まったく、我がいる街でこのような騒ぎごとを起こそうなどと、貴様ら、死ぬ覚悟は出来ておるのだろうな?」
顔は真っ黒なバイザーで見えなかったけれど、姿ははっきり見えた。
風に揺れる黒い髪、全身を鎧のようなバリアジャケットで包まれた、とても強そうな男の子。
彼は、腰にさした刀を抜いてこう言った。
「さあ、死にたいものからかかってくるが良い!」
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