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吾輩は猫である
無印
吾輩、巻き込まれる
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「よろしい」


さっきまであんなに距離があったのに今じゃお互い抱き合ってガクブルする仲にまでなった。
いや〜お互い同じ接点があるとすぐに仲良くなれるよね。その接点が実験台にされるトラウマじゃなかったらなお良かったのに。


「とりあえずお前ら自己紹介しとけ」


実験されるのが怖いのでここは素直に従うことにしよう。


「えっと、私からしますね。私の名前はリニスと言います。前のマスターに捨てられて死にかけてたとこをマスターに拾われました。趣味は料理と裁縫です。あ、素体は山猫です」


女らしい趣味だことで。


「次は吾輩の番だな。吾輩の名前はカオスと言う。海鳴中の猫のボスでもある。特技は喰うこと、趣味は喰うこと、好きなことは喰うこと」

「食べる以外に何もないんですか!?」

「我が生涯食が全てなり!」


喰わずしてなんのためのオラクル細胞だ! ……あとグルメ細胞。


「自己紹介は終わったみたいだな。それじゃ計画について説明するぞ」


一体どんな計画なんだ? 人類補完計画的な何かとか?
こいつならエヴァを作れそうで怖い。


「計画とはリニスの前マスターのプレシア・テスタロッサとその娘のフェイト・テスタロッサを救済するものだ」


あら、意外とまともな計画だった。


「プレシアは病魔に体を蝕まれてもう既に手遅れに近い、そして現代の治癒魔術でもおそらく間に合わない可能性が高いだろう。だからジュエルシードの願いを叶えるその性質を利用しようと思ってる」


だからジュエルシードを集めてたのか。


「けどジュエルシード自体が何故か願いを歪んだ方法で叶えるんだ。だから願いを叶える性質だけをコピーできないか試したが無理だった、さすがはロストロギアってとこか」


へー、これってそんな欠陥品だったのか。こんなにも美味しいのにモグモグ。


「ほ、本当に食べてる……なんともないんですか?」

「とっても濃厚でうまいが?」

「いや、そういうことじゃ……もういいです」


おかしな奴だなゴリゴリ……ゴックン! ( ゚Д゚)ウマー


「そこでだ、サーチャーでお前のことを監視していて閃いたんだ。カオス、お前のその再生力を利用すればプレシアを治せるんじゃないかってな」


なるへそ。けど――


「そんな面倒なことしなくっても吾輩の体内にあるジュエルシードの能力を使えば一発なんじゃないか?」

「え」


あれ、なんか判断間違えた? てか言ってなかったっけか?


「言ってなかった……かな? 許してヒヤシンス」ペロ

「それを先に言えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

「待て! 落ち着つくんだ! その手に持
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