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吾輩は猫である
無印
吾輩、巻き込まれる
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け猫って、たしかに吾輩は猫だけどそれはあまりにもひどい言い草だろ。


「今度は涙目でこっちを見てるんですが……」

「スルーしとけ」


畜生!


「それにしてもこの毛色にこの声、どこかで会ったことあるような」


奇遇だな、吾輩もその顔と胸と匂い、どこかで会った気がするんだが……どこかな?


「なんだ逆ナンか? それとも発情でもしてるのか? 猫同士ニャンニャンするのは構わないが、TPOを考えろよ」

「発情してません! それにこんなとこでするわけないじゃないですか!」


この綺麗なねーちゃんとならニャンニャンしたいね。


「なぁ、スケベしようや……おっちゃん優しくするで……げへへへ」

「すいません。あなたみたいな不思議な造形の生き物タイプじゃないんです」


撃☆沈!


「ど〜せ吾輩はマスコットキャラになれないゲロ猫ですよ〜」

「いじけんなよ」


いじけてねーし。ただちょっと床の溝を穿りたくなっただけだしー。


「それでマスター、用事とは一体……」

「ああ、こいつに例の計画を手伝ってもらおうと思ってな」

「え!?」

「え? 計画って何? 初耳なんだが」

「お前を拉致ったのはある計画の成功率を上げるためでもあるんだよ」


そうだったのか……でもこいつも転生者なら強力な特典とか持ってるんじゃないのか?
研究者みたいだし、アクセロリータみたいなのとかかな? 後で聞いてみよ。


「ですが彼、使えるんですか?」

「何言ってるんだ? 前こいつに倒されただろ?」

「私、彼に負けた思い出なんてな……あ」


前に倒した? ………………あ。


「「思い出したぁぁぁぁ!!!」」


あの時の牝猫!


「ななななななんであなたがいるんですか!? 見た目が全然違うから分からなかったじゃないですか!」

「うっせ! あの時は良くもあんなキチガイバムを投げやがって、吾輩じゃなかったら死んでたぞ! いい乳と尻してるからってなんでも許されると思うなよ! クソ、エロいなおい!」

「ど、どこを見てるんですか! この変態!」


変態とは失礼な。吾輩をあんな奴らと一緒にしないで欲しいぜ。


「吾輩は変態ではない! 紳士という名の変態だ!」

「結局変態じゃない!」

「ミスっただけだ。だから引かないで!」


目の前の女が自分の体を抱きしめながら高速で後ずさる。
くっ! 誤解を解きたいがあの腕に潰されて変形した胸から目が離せねぇ……欲求不満が溜まりすぎだろ吾輩。


「はいはい落ち着けお前ら……落ち着かないと実験するぞ?」

「「サー! イエッサー!」」


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