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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十一話 夜間飛行A
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ペリーヌさん!!!!」

 光の速さで魂の土下座モードへ移行する和音。
 昼食の味さえ判然とせず、ただただ申し訳なさだけが募るばかりである。
 念のために言っておくと、和音は至ってノーマルな人間であり、決して百合の国の妖精さんではない。……まあ、中にはあの有名なカウハバのように、自分の部下をまとめてヴァルハラを築き上げる猛者もいないこともないのだが。

「ま、まあ、間違いは誰にでもある事ですわ。今度から、部屋を間違えないようにしてくださればよくってよ」
「肝に銘じておきます……」

 昼ご飯の肉じゃがを口に運びつつ小さくなる和音。なぜかミーナは大変嬉しそうな表情をしているのだが、おそらく気にしてはいけないのだろう。

「さて、昼ご飯が終わって早速だが、今回のネウロイがまたやってこないとも限らない。そこで、夜間哨戒を強化しようと思う」
「割り当ては、サーニャさんとエイラさん、それから沖田さんの三人にお願いするわ。以上三名を、当面夜間専従班とします。いいわね?」

 どうやら前もって考えてあったのだろう。搭乗割を手にしながら、ミーナと坂本はそう言った。ということは、今後も和音は夜間哨戒を続けることになるわけだ。

「夜間哨戒は負担が大きい。と、いうわけでだ」

 パシィン、と竹刀で床を叩いて坂本が言う。

「お前たちは夜に備えて寝ろ。いいな? これは命令だ」
「え、ええ――――っ!!」

 まだ起きたばっかりなのに、という和音のささやかな抵抗が却下されたことは言うまでもない。結局、かき込むようにして昼食を終えた和音は、そのまま自室に引き上げていったのであった。






「まだ起きたばっかりなのに……なにも一日中寝てなくたっていいのにな」

 わざわざカーテンまで閉めた暗い部屋の中、ブスくれた和音は枕を抱きかかえてベッドに横になっていた。せっかく起きているのであれば、宮藤やリーネと一緒に手伝いをしていたかったし、ペリーヌとお喋りしていたかったのである。が、命令とあっては仕方がない。

「あーあ、退屈だなぁ」
「――だよナ。その気持ちはよく分かるゾ」
「ですよねぇ……って、ええ!?」

 自分一人だけの筈の部屋から聞こえた声に、口から心臓が飛び出るほど驚く和音。
 バサッと毛布をめくってみると、そこに居たのはキャミソール一枚のエイラだった。

「ななな、なんて格好してるんですかエイラさん! 服! 服着てください! 色々見えてますから!!」
「恥ずかしがるなヨ!! 女同士なんだから大丈夫だロ?」
「全っ然大丈夫じゃありません!!」

 にじり寄ってくるエイラに、次第に壁際に追い詰められていく和音。……なぜか指をワキワキさせているのは、まあそう言う事なのだろう。というか、一体い
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