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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十一話 夜間飛行A
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るのももっともだ。なにしろ目の前でぐっすりと眠りこける和音は、下着にズボン一丁という裸同然の格好なのだ。見れば、部屋の床には乱暴に脱ぎ散らかされた扶桑空軍の制服が転がっている。

「これだから扶桑のウィッチは……」

 押しても引いてもビクともしない和音に呆れるペリーヌ。おまけに枕か何かと勘違いしたのか、ペリーヌの体に抱き付いたまま離れようとしない。あまつさえは頬擦りを始める始末だ。これには流石にペリーヌも焦った。いろんな意味で。

「ちょ、何をなさいまして沖田さん!? あ、そこは……んっ……あぅ、どこを……触っていらっしゃいますの!?」
「うぇへへ……」

 幸せそうな寝顔のままますます密着してくる和音。こんな細い体の一体どこにこんな力があるのかとペリーヌは不思議がる。

(さすがにまだ朝方は冷えますものね……仕方ありませんわ)

 何かを悟ったような表情を浮かべたペリーヌは、空いた片手で毛布を手繰り寄せる。
 そう言えば、昨夜は夜間哨戒に出ていたのではなかったか。ならば、多少のことは大目に見てやってもいいだろう、と。
 依然として抱き着いたまま離れない和音を苦笑しながら見やるペリーヌは、自分と和音を包むようにそっと毛布を掛けてやった。

「まったく……今日だけでしてよ」
「ぅん……」

 返事なのか寝言なのかわからない声を洩らしつつ、毛布の中で丸くなる和音。
 ペリーヌは眼鏡をサイドテーブルに戻すと、自身もまた目をつむる。

(たまには二度寝くらい許されますわよね?)

 そのまま再び眠りに落ちてゆくペリーヌ。
結局、いつまでたっても起きてこないことを心配した坂本に、和音と抱き合って眠っているところを見られてしまったというのはまた別の話である。


「……何事も程々にな、ペリーヌ」
「ち、違いますわ少佐! 待って、待ってください少佐〜〜!!」







「はっはっは!! なんだ、部屋を間違えただけだったのか。いやぁ、私はてっきりペリーヌと沖田がそちら側の世界の住人なのかと思ったぞ」
「し、少佐!! それは黙っていてくださいと何度も……!!」

 夕食までには起きればいいと思っていた和音だが、体の方は正直なもので、空腹を感じた時にはちょうど昼食時だった。和音は、14年の人生の中でもっとも衝撃的な目覚めを迎えた後、つとめて冷静な風を装って食堂に降りてきたのだが、既に食堂に集まっていた皆から妙に生暖かい視線を浴びせられ、坂本によってネタばらしをされていたことを知ったのだった。
 その時の恥ずかしさたるや、顔から火が出るだとかそんなチャチなものではなかった。
 部屋を間違えただけならいざ知らず、同じベッドで抱き着いたまま眠っていたなどと……

「申し訳ありませんでした、
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