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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百二十八話  『出張任務(4) 出張任務の裏側で。士郎の一日』
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遊んだり鍛えたりするようになる。
これも性格が軟化してきたおかげだろう。

「あ、パパ!」
「なんだ?」
「組み手しよう!」
「わ、わかった」

ツルギも最近の子供の例に漏れず、大会まで開かれるミッドチルダの人気のスポーツの一つである『ストライク・アーツ』を学んでいたりする。
しかもツルギは少し特殊な技の数々を使用する。
まず魔術の方ではもうシホの教えの成果もあり身体強化魔術を使いこなし六歳の子供にしては動きも早いし拳や蹴りの威力も高い。
魔導も併用して防御魔法を常時同時展開しているので防御力はかなりある。
そして攻撃術。
そこはツルギオリジナル魔術が効果を発揮する。
ツルギは『概念抽出』という魔術を使える。
どういう効果かと言うと…しいて言えば投影魔術より燃費がはるかに良いものである。
宝具の効果“だけ”を抽出して体や拳、武器に宿らせるといったものである。
だから話は変わるがエリオやキャロと同じくらいの年頃になったらツルギにも適正が合ったデバイスを与えるつもりだが、生身でもかなりすごい。
どういう事かというと、

「いくよ、パパ!」

拳を構えるツルギ。
だが小さく「概念抽出、ゲイ・ジャルグ…」と、とんでもない事を呟いている。
瞬間、ツルギは私の魔法障壁を完全無視して拳を何度もぶつけてくる。

「くっ…! また、強くなったな、ツルギ」
「そうでしょう? パパ! 近所の同い年の子とやるといい勝負ができるんだよ!」

普通に笑っているがやっている事はとんでもない。
下手したらうちのフォワード最年少のエリオとやってみると十秒数限定でだが、同等に戦えるかもしれないな。
他にもよく使う抽出する宝具は雷神インドラの神格の象徴宝具である『猛り狂う雷神の鉄槌(ヴァジュラ)』等があげられる。
ヴァジュラは射出特化型の宝具である。
だから概念を抽出したら雷を体に纏ってまさに射出されるように高速移動ができるようになる。
私達はそれを『雷速歩法』と名付けている。
それで雷も纏っているから拳に雷の威力もプラスされるので中々にエグイ。
他にもゲイ・ボルクの概念を抽出すると概念は『必ず心臓を貫く』なので、それが非殺傷で『魔法の核を貫く』に改変されて、組み手をしている相手が遠距離から放ってきた魔法の核を貫く拳を放てる。
ゆえに初見でも必ず打ち破れる。
ツルギは天然で賢い…いや、ある意味ずる賢いとも言うので初めて戦う相手とは必ずゲイ・ボルクの概念を体に纏って戦っている。
これ、もう普通にレアスキルじゃね…?というツッコミは無しの方向で頼む。



閑話休題



それから本気を出してこちらも反撃するわけにもいかないので全部受けでツルギの拳を耐える。
少しして組み手は終了し、

「パパ、僕強
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