暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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ここは75層、転移門前。
大勢の攻略組プレイヤー達が自分の武器や装備を確認している。
もちろん、私やレオ、兄、アスナさんもそうだ。

「あ、エギルさんも来たんですか」
「おーよ 大変らしいからな」
「くたばるなよ?」
「キリトこそな」
「あ、お兄ちゃんは簡単にはやられないですよ!」
「キリアちゃんって・・・・ブラコンなの?」
「違うよ!」

重い空気が流れる広場に、朗らかな笑い声が響いた。

「レオ・・・大丈夫?」
「ああ・・・・でも緊張する・・・」
「うん。今回は・・・クォーターポイント・・・私も、怖い」
「・・・」

不安そうな雰囲気のレオの肩を、私は軽く叩いてから、言った。

「まぁ、レオのことは守ってあげるよっ・・・だから、死なないでね」
「・・・誓い、ってか?」
「ああ、私は誓いなんてしたこと無いけどね。・・・これで死んだら・・・」
「「最初で最後の誓い」」

二人で見事にハモる。

「そんなのイヤだよ!カッコいいけど」
「応、俺もヤダ カッコイイけど」

そんな風に、怖さを押し殺すように笑いあう。
でも、やっぱり時間というのは来るもの。
広場が軽くざわめき、ヒースクリフが姿を現す。
私はどうも、彼のことを信用できない。
・・・あの戦いの時より、もっと前から。

「今日はよく集まってくれた。今からボス攻略を始める」

ヒースクリフの手の中には、レアアイテムの回路結晶。
それをあっさり使うなんて何考えてるのあのひと・・・って使わないのもおかしいけどさ

「コリドー・オープン」

青い光と共に、大きな穴が開く。
プレイヤーたちは次々にその穴の中へ飛び込んで行った。
最後に私とレオが穴をくぐる。

「・・・・・・。イヤな、感じ」
「まぁ一応、名前だけは解ってるんだけどな。」
「ぞれじゃ何の情報にもなんないでしょ」
「・・・まーなぁ・・・」

ザ・スカル・リーパー。
あの時見た、ボスの名前。
防御力がハンパなさそうで、私たち全力疾走したけれど。

「・・・・レオ・・・」
「・・・」

きゅ、とお互いの手を握る。
ちらりと見ると、兄たちが私たちと同じような"誓い"をしていた。
でも、私たちよりももっと確実で、安心できるような誓いだった。

(私が君を守るから、君も私を守って・・・・か・・・・)

さすがアスナさん、なんて思いながら。
ゆっくりと開かれていくボス部屋の扉を見た。

島島
ボスは天上にいた。
ドカン、と大きな音を立てて落ちてくるなり、ボスはその大きな骨の鎌をふる。

「うわああああ」

一撃で、プレイヤーのHPが儚く散った。

「一撃・・・・!?」

ボスは恐ろしいほどのスピードと攻撃力を
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