デスゲーム
第1話 嵐の前の賑やかさ
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ログインした後、それぞれがはじまりの街に降り立った。仁は先にログインしていたようで、空太達を待ってくれていた。
「仁! 会いたかった〜!! ひしっ!」
美咲──アバター?Misaki(ミサキ)?が仁──?Jin(ジン)?に飛びついた。
「空太」
後方から、ましろが声を掛けてくる。
アバダーの姿は、イチから自分で作成するのだが──ましろのアバターである?Masiro(ましろ)?の姿は、現実世界の?椎名ましろ?と全く同じ姿だった。
「ましろ……なんでお前、同じ姿なんだよ」
「何言ってるの、空太。同じ姿にするものよ。空太はカッコよくなってるわ。どうして?」
「悪かったな! そう作ったからだよ!」
マシロは淡いピンクと白ベースのワンピースの上に、初期装備の鎧を纏っていた。ファンタジー風の衣装に身を包んだマシロは……とても新鮮で、綺麗だった。
「神田くん」
このよく通る声は、七海──?Nana(ナナ)?のものだ。
アバダーなので声こそ違うが、それでも現実世界と同じくよく通る。さすが、声優養成所に通っているだけのことはある。
ナナは、水色ベースの長袖シャツの上に茶色い革のジャケットを羽織り、同色のミニスカートを履いている。現実世界とは顔の造りこそ違えど、芯の強そうな瞳を見ると、紛れもなくそのプレイヤーが七海であることがわかった。
ナナミは照れたように空太──?Sorata(ソラタ)?に言う。
「どう……かな? やっぱり、違和感あるよね」
「それは仕方がないよ。みんな、アバダーになってるんだからな……ましろ以外は」
「そうだね」
ナナは、女の子らしくくすっと笑った。
「それとさ」
「なに、神田くん?」
「ここ、一応ネットゲームの中なんだよね」
「そうだね」
「その……?神田くん?っていうの、やめてくれないか? 本名バレ激しいだろ」
ナナは一瞬、頬を赤く染めた。
「じ、じゃあ……次からは、?ソラタ君?って、呼ぶから……」
「お、おう……」
ソラタも、照れたように自分の頬をカリカリと掻いた。
「こーはいくんやーい!」
少し離れた所から、ミサキが手を振っている。
「いざ、フィールドにしゅっぱーつ! 血で血を洗う大戦争の幕開けだよー!!」
「ゲーム内で何をするつもりですか!!」
ソラタがツッコむ。
「空太、わたし、殺るわ」
「そして、お前の《そらた》は間違いなく《ソラタ》じゃなくて《空太》だよな……」
「殺るわ、空太」
「何故繰り返す! ツッコんでほしいの!? 頼むからプレイヤーを攻撃しないでね!」
「とおーう!!」
ミサ
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