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環の理
鋼の錬金術師
人造人間4
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瞬間世界が変わった気がした。





 〜〜〜〜〜〜





 一呼吸おき、何が起きたか思考する。



 「「(錬金術が使えない!?)」」

 「ぐぇっ!」

 「エルリック兄弟!」

 「あーん」

 「ぐはっ!?」



 グラトニーに地面へ叩きつけられる。ちょっ、背中がめきめきいってる……!



 「はっはぁ!大人しくしなよおチビさん!」

 「エンヴィーてっめぇぇぇ!」

 「く……」



 錬成が出来ない……あのヒゲが何かしたのか?



 「やれやれ……私の家を随分荒らしてくれた。この償いは体で支払ってもらうぞ」

 「堂々とセクハ……ラ……」

 「今ちょうど強欲(グリード)の席が空いている」



 額に浮きあがった目から赤い液体が流れて来た。まさかそれは……!



 「賢者の石……か?」

 「へえ……あれをやる気だねお父様」

 「あれ!?」

 「人造人間(ホムンクルス)を造るんだよ。血液の中に賢者の石を流し込むんだ。うまくいけば人間ベースの人造人間(ホムンクルス)が出来上がる」

 「いてっ……」



 切創傷作られた……嫁入り前の女の顔に何て事を!



 「待て!賢者の石は高エネルギー体って……」

 「そうだよ。おまけに石の中の魂との肉体争奪戦になる」

 「マジで!?」

 「生きて強大な力を得るか、死んで地面の肥やしとなるか見ものだね」



 何か無関係な事考えてたら死にそうになってました。結婚せずに死ねるか!



 「……何か大佐なら大丈夫な気がしてきた」

 「ああ、結婚せずに死ねるかとかで跳ね返しそうだな」

 「少しは心配してよ!これでも女よ!?」

 「威勢の良い奴だ。我が『強欲』を受け入れるに足りる。面白い」

 「面白いとかじゃ……っ!」

 「大佐!」

 「ぐうぅぅぅ……があああああああぁぁぁぁぁあああああああ!!!」





 〜〜〜〜〜〜






 そこは地獄だった。無限の怨嗟、飽くなき欲、醜悪な光景……全てが苦痛であり、地獄だった。



 「がっははははははははは!お前の身体をよこしな!このグリード様が」

 「うるせぇ黙れ!」

 「げふっ!?」



 取り敢えず殴る。見敵必殺先手必勝!



 「てめっ人の話を遮るんじゃねえ!」

 「はっ!私の身体が欲しけりゃ力尽くでかかってきな!」

 「上等だ!強引に奪ってやらぁ!」





 〜〜〜〜〜〜





 「…………」



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