プロローグ*はじまりの日
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空太、ましろ、七海、美咲、仁、龍之介、栞奈、伊織の8人は、GMのアバダーの恐るべき宣告に、しばらく立ち尽くしていた。
──これは、ゲームであって遊びではない。
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の死を意味する。
数ヵ月前。
「もうすぐ、SAOの正式サービスが開始するみたいです!」
空太が言うと。
「神田、騒がないで」と千尋、
「空太、うるさいわ」とましろ、
「神田くん、ちょっとうるさいよ?」と七海、
「うるさいです、空太先輩」と栞奈、
「神田、うるさいぞ」と龍之介、
「空太、うるさいですよ」とリタまで続いた。
「俺がなにをしたっていうんだー!!」
「色々なことよ」
空太の嘆きに、ご丁寧にもましろがいつもの調子で返事をする。
「……ましろ、余計な誤解を招くようなことは言わなくていいぞ。っていうか、言わないで下さいお願いします!」
見兼ねた七海が助け船を出してくれた。
「……で、ソードアート・オンライン? って、結構話題になってるよね。その正式サービスが、どうかしたの?」
「えっとな、発売したら、みんなで買いに行かないか? 新感覚のゲームは是非ともやりたいし……さくら荘のみんなでMMORPGやったら、すごく楽しいだろうなと思ったんだ」
空太が答えると、全員がそれぞれの顔を見合わせた。そして、ほぼ同時に顔を縦に振る。
「やるわ」
「ああ。存分に殺っていいぞ、ましろ」
「うん」
なにやら、ましろは上機嫌だ。
さくら荘の住人全員で、VRゲーム《ソードアート・オンライン》にログインすることが決まった。
そして当日。見事に売り切れていた。
しかし、トボトボとさくら荘に帰ると、さくら荘のお隣に住む人妻女子大生・三鷹美咲が全員分(空太、ましろ、七海、美咲、龍之介、栞奈、伊織の分)のソフトを用意していた。3Dグラフィッカーとして、SAOの製作に参加していたらしい──さすが、宇宙人。
その上、仁の分まで購入し、彼のいる大阪へ送ったらしい。
「……それじゃあ同時に、いきますよ」
空太の声に、それぞれ頷き、ナーヴギアを被る。続いて空太は、合図を──
「せー、」
「せーの!!」
──合図、美咲先輩に遮られた。
「……リンク・スタート!」
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