第三十五話 少年期Q
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の専門用語だからわからなくて当然だろう。俺も初めてお姉さんに教えてもらった時は驚いた。簡単に言えば、セイクリッドは防御主体のことで、プロフェッサーは援護や索敵など補助に力を入れたものである。原作でいうところの、なのはさんにシャマルさんのような補助が少し入ったような感じだろう。
俺の現在のスタイルは、フェイトさんよりも3人娘の中ならばなのはさんよりだ。サブを入れたからなのはさんよりも若干防御力は劣っているが、移動手段のレアスキルを使って死角へと潜り込み、固定砲弾になれる。時には遊撃となって雷で攪乱することもできるし、なにより逃げやすい。
まぁまずは敵性とエンカウントすることから避ける必要があるため、索敵は必須だったんだけどね。もしエンカウントしても、一撃で落とされないためにセイクリッドを選んだんだし。
「ふーん。とりあえず、お前がとことんヘタレであることは分かった」
「作戦名、『いのちをだいじに』なもので。だがここで俺がヘタレである、で終わるには……そうは問屋は下ろさない! なんと、母さんに教えてもらったことでついに俺は、攻撃魔法を1つ習得したのだからな!」
「え、お前がッ!?」
そう、攻撃魔法の習得。ゲームでなら序盤の間ずっと足をひっぱっていたキャラが、攻撃魔法という存在を得たことにより一気に切り札や戦術の要に早変わりという感じだ。しかも射撃系ですよ。射撃系。
「ふはははは、ついに魔法(笑)とか、リリカルな世界なのにこんちくしょうとか思い続けてきた過去からおさらばできたのだ! 見せてやろうエイカ、これぞ俺の新しき力!! 打ち抜く閃光『フォトンバレッ―――』」
「人の家のど真ん中で何やっとるんだ、お前は」
パシーンッ、と店主さんが持つハリセンが俺の頭に見事ハリセンスマッシュされた。さすがにコーラルがいないから、そんな大したことはできないつもりだったけど……せめて発動ぐらいはさせてくれてもいいじゃないですか! あとやめて! そのハリセン、前に家の妹が店先においてあったから面白そうにパシンパシンしていたんだぞ。これ以上俺の家族を汚染しないでくれ!!
「たくっ、音量がでかいぞ。もう少し下げろよ、アル坊、嬢ちゃん」
「すいませんでしたー。……いつも非常識やっているのは自分の癖に」
「嬢ちゃん言うな。……いつも奥さんの尻に敷かれている癖に」
「よーし、アル坊は俺のハリセンさばきがまだ見たいとみえる。あと嬢ちゃんは、後で家内におめかしでも頼んでおくか」
「何!? それはコーラルを連れてきてからやってもら―――」
「先手必勝!!」
エイカさんストップ! ここは力を合わせて悪と戦うところだよね!? つい口を滑らせてしまった俺もあれだけどさッ!!
それから数分後。家の中でドッタンバッタンして、
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