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季節の変わり目
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 Waya :また打ってくれますか?
 
 Hujiwara:はい、また打ちましょう。私は今夏休みですから、ほぼ毎日います。
 
 Waya:え、学生?
 
 Hujiwara:今高校3年です。Wayaさんは?
 
 Waya:俺は今頃高校2年のはずだけど、仕事してて
 
 Hujiwara:もしかして、プロの方ですか?
 
 Waya:なんでわかったの?
 
 Hujiwara:すごく強かったですから、もしかして、と。
 
 Waya:そっか、あ、敬語なしでいいよ。歳も近いし。てか俺が先にタメ語してごめん
 
 Hujiwara:あ、分かりました。でも普段からこうなので。
 
 Waya:まじかよ、俺はそんなに中学のとき出来た子じゃなかったぞ
 
 Hujiwara:あはは。あの、Wayaさん、また打ってくれますか?
 
 Waya:ああ、もちろん
 
 Hujiwara:ありがとうございます


 雨上がりの空に日の光が射しはじめ、どんよりとした雰囲気が晴れていく。傘置きから水色の細身の傘を取り出し、自動ドアから一歩踏み出した。水蒸気が光を受けて反射し、幻想的な空間が視界を満たす。青年は夏休みのささやかな楽しみの余韻を感じながら、暑さをものともせず駅へと走り出した。





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