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ソードアートオンライン〜魔術士と呼ばれた破錠者〜
2 こんなのSAOじゃないよbyアスナ
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で朝から家の前に張り込んでるのよ」
「昨日、撒いたからじゃないですか?」
「うっ……」
「シラ、どっちの味方だよ」
「面白い方の味方です」

今日のシラはアスナを弄るのが面白いらしい。来訪者には敵意を向けられていることに気が付いているだろうに。

「悪いが今日は貸し切りなんだ。本部にはあんた一人で帰ってくれ」
「黙れ!貴様らのような雑魚プレーヤーにアスナ様の護衛がつとまるか!」

気を取り直してキリトが言い返すも来訪者は引く気配はない。
すかさず付け加える。

「あんたよりはまともにつとまるよ」
「ガ、ガキ……」

来訪者は憤怒で顔を真っ赤にし、ウインドウを操作した。デュエルだ。
キリトはアスナに目線をやった。

「いいのか?ギルドで問題にならないか?」
「大丈夫。団長には私から報告する」

承諾。キリトは頷きデュエルを受諾する。

「御覧くださいアスナ様!私以外に護衛がつとまる者がいないことを証明してみせますぞ!」

キリトと来訪者は互いの愛剣を引き抜き、決闘を開始した。

「大丈夫かな……」

アスナがキリトを心配そうに見つめる。その様子は年相応でシラは柔らかい笑みを浮かべる。

「キリトは負けませんよ。負ける要素がありません」
「でも」

睨み合っている両者を映す目は変わらない。

「信じてあげなきゃ勝てるものも勝てませんよ」
「……うん」

一度の交錯。
たったそれだけで雌雄は決した。





――――――――――――



時間は少しばかり進み、ダンジョンへ向かう道中だ。無論、先の勝負はキリトの圧勝。来訪者――クラディールとかいうらしい――は憎々しげな言葉を残して去っていった。

「さっきのはすばらしいですね」
「さっき?」
「もしかしてクラディールの武器を壊したやつ?」
「そうですとも。アスナさん。考えたことはあっても実行はできませんからね」

シラは惜しみない賞賛をキリトに。キリトは若干照れたように頭を掻いた。それからすぐに気をとりなおして言葉を紡ぐ。

「コツは経験かな。一日中デュエル吹っかけて歩いたらどうだ」
「おや、昨日の反撃をされてしまいましたね」

ニヤリと視線を交換しあう。仲間外れにされたアスナが若干つまらなそうな顔をしていた。

「二人共仲いいね」
「序盤で宿が隣でさ。よく話してたんだ」
「そうなんだ」

付き合いは意外と長いようだとアスナは判断する。
それからシラへと話を振った。先程渡した、彼の新しい武器を思い出しながら。

「シラ君って団長とも仲がいいの?」

その武器を渡されたのは、つい二時間前。
うきうきと出立の準備を進めてい
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