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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十話 夜間飛行@
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侮れないものである。
「そうか……少佐がそう言うのなら間違いはないだろうが、いつから出す気でいるんだ?」
そう言ったバルクホルンのなにげない問いに、ミーナはにっこりと微笑んで言った。
「――さっそく、今夜にでも」
「うぅ、和音ちゃんもう少し優しくしてくれればいいのに……」
「も、申し訳ありませんでしたリーネさん。一応、ペンキはシャワーでとれましたし……」
「あはは……リーネちゃん全身真っ黄色になってたもんね」
「芳佳ちゃん!!」
夕食後、仲良く食器を洗いながら午前中の訓練を振り返る三人。
結局、リーネが撃墜されたところで勝敗の判定が下り、訓練はそこでお開きとなった。
和音によって容赦なくペイント弾を浴びせられたリーネは、全身べったりとペンキだらけになっており、シャワーでそれを落とすのに苦労したほどである。その後軽く仮眠をとって夕食となり、あとは消灯時間まで自由である。
「沖田さんの空戦技術もなかなかのものですわね」
「ホントですか、ペリーヌさん!!」
「え? ええ、少なくとも、貴女の空戦技術についてはそれなりに評価していましてよ?」
「やったあ!!」
一人テーブルで紅茶を飲みつつ読書をしているのはペリーヌだ。珍しいことに、最近ではこの4人が一緒に居ることが非常に多い。皿洗いを手伝う気は更々ないようだが、3人はちっともそんなことを気にしていない。
「――沖田、いるか?」
「あ、坂本少佐」
そこへやって来たのは坂本だった。戦闘隊長らしく、きっちりと海軍の士官服を着こんでいる。
「ちょうどよかった。お前に少し話があってな。済まないが司令室の方まで来てくれ」
「わかりました」
チラリ、と厨房の方を振り返ると、リーネと宮藤が行っておいで≠ニ合図をしてくれる。和音は小さく頭を下げてからエプロンを外すと、手を拭いてから司令室へと足を向けた。
(こんな夜に何だろう……まさか、ジェットストライカーに不具合が出たとか?)
だとしたら大変だな、と不安になりながら、和音は司令室へと急いだのだった。
――ロマーニャ基地 司令室
「夜間哨戒、でありますか?」
おっかなびっくりで司令室へとやって来た和音を待っていたのは、坂本とミーナ。それから見慣れない北欧系とおぼしき二人のウィッチだった。そこでミーナから言い渡されたのが、「この二人と一緒に夜間哨戒をして頂戴」ということだったのである。
「そう。ここのところ不自然にネウロイの襲撃が少ないわ。警戒は念入りにしておいた方がいいし、特に夜間は隙を突かれる可能性が高いわ。沖田さんは、夜間視が使えるのでしょう?」
「ええ、まあ。ですがその、いきなり夜間哨戒というのは……
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