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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十話 夜間飛行@
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「本日は編隊飛行の訓練をしつつ模擬戦を行う! いいな?」
「「「「はい!!」」」」
雲一つない快晴の空の下、竹刀を片手に滑走路立つ坂本の前に、宮藤とリーネ、それからペリーヌに和音の4人の姿があった。もちろん、午前中の訓練である。
「宮藤はリーネと、沖田はペリーヌとペアを組んでみろ」
「あれ、今回は私とじゃないんですか?」
「前回とは少し編成を変えてみようと思ってな」
以前、和音が初めてレシプロユニットを履いて飛行訓練を行った際は、宮藤とペアを組んでいた。通常、長機と僚機はほぼ固定の物だが、坂本は和音が十分な飛行技能を持つと判断し、敢えて他の人間と組ませることで経験値を積ませようとしているのだ。
「沖田、以前と同じ紫電改で構わんな?」
「はい、お願いします」
和音の愛機であるF-15J型は、つい先日研究のためにガランド少将が本国へと持ち帰っている。機体を渡すことに不安がないではなかったが、ガランドならば信頼できると和音は考えていた。そのため、現在和音が扱えるユニットは基地で余っていた『紫電改』となっている。
「よし、ではペリーヌと沖田から順に発進して上空で待機しろ!」
「「「「了解!」」」」
今回の訓練は飛行訓練だけでなく模擬戦も含んでいる。よって。4人ともペイント弾の装填された訓練用の模擬銃を手に抱えている。二機編隊を組んでの模擬戦、というワケである。
「では、訓練開始ッ!!」
坂本の威勢のいい掛け声が、今日も滑走路に響き渡る――
「あらあら、今日も元気にやってるわね」
「む、ミーナか。わざわざ見に来るなんて珍しいな」
「トルゥーデこそ、ずいぶん熱心に訓練を見ていると思うのだけれど?」
「なっ……!!」
談話室の窓の外。季節の花が咲く開放的なテラスに居たのは、ミーナとバルクホルンの二人だった。二人の視線の先には、雲をひいて飛ぶ和音らの姿がある。
「わ、私はただ……そう! 上官として! 上官として常に部下の行状に気を配ってだな……!」
「はいはい。顔が真っ赤よ? トゥルーデ」
「ぐぬぬ……」
知らず夢中になっていたことを諭されて顔を真っ赤にするバルクホルン。なんだかんだ言いながら、宮藤をはじめとする年少組の事を常に気にかけていることはすでに周りにバレバレであり、知らぬは本人ばかりなり、である。
「そ、そういうミーナは何をしに来たんだ?」
咳払いを一つして話を逸らすバルクホルン。そんな彼女に苦笑しながら、ミーナは答えを返す。
「ええ、沖田さんも含めた搭乗割を考えていたのだけれど……」
「なんだ、沖田も飛ばせるのか? 確かに飛行技術は高いが、いきなり実戦に入れられるかは別問題だぞ?」
「分かっているわ。それにつ
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