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スーパーヒーロー戦記
第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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を帽子の唾で隠し、やれやれと言わんばかりに首を横に振るった。
「な、何だよ?」
「やれやれ、頭がよくなっても本質は変わらないようだな。確かに、あの本部は外面からの襲撃には強い、堅牢な防備に天然自然の要塞。外から攻めたんじゃまず落とすのは無理だろう」
「じゃぁ、どうやって?」
「だが、内面から攻めれば勝機はある。それに、施設の全てが奴等の手に落ちた訳じゃない。要するに頭を潰せば施設はまた俺達の物になる」
「な、なるほど!」
 考えもしなかった。確かに外から攻めてたんではあの自然の要塞を落とすのはひと苦労だ。
 だが、内部から攻めれば中は普通の施設。それに潰す目的は其処を牛耳っているミケーネの一部の奴等と決まっている。それならばまだ勝機はありそうだ。
「だが、幾ら勝機があったとしても、俺だけじゃ流石に骨が折れる。そこで、今度はお宅らにも力を貸して欲しいって訳さ」
「俺達に?」
「生憎、俺はあの施設の地理がない。そこで、なのはに道案内を頼みたい」
「わ、私がですか?」
「出来るか?」
 早川の問いに、なのはは少し考え込んだ。しかし、その後になのはは強く首を縦に振り頷いた。
 その表情には一切の迷いがないと言う事を早川は知った。
「なのは、お前……」
「今の私は、戦う事が出来ません。だから、今は私の出来る事をします」
「そうか」
 なのはがそう言った以上、絶対に引き下がらないと言うのは甲児が良く知っている。
 此処は彼女に任せる他ないだろう。
「そして、もう一つがお宅だ。ミスターマジンガー」
「お、俺か?」
「俺達が内部に侵入している間。お宅はマジンガーで敵の注意を引きつけて貰いたい」
「なる程、二面作戦か」
 作戦の内容はこうだ。まず甲児の操るマジンガーZが再度ウルトラ警備隊本部へと襲撃を行う。それにより施設の注意が一斉にマジンガーに向けられてる間に早川となのはの二人が内部へと潜入し、施設を掌握する。そう言った手順なのだ。
「出来る限り甲児は派手に暴れてくれ。奴等の注意を出来るだけ多く引きつけて欲しい」
「任せとけ!」
「それからなのは、施設の入り口に俺の助手を待たせてある。其処から潜入するぞ」
「分かりました」
 かくして、ウルトラ警備隊本部奪還の為の作戦が開始された。
 甲児は早速マジンガーへと乗り込み大空へと飛び立っていく。残った早川となのははそのまま森の中を歩いた。
 森を抜けると、其処は本部へと繋がる隠し通路の前であった。
 そして、其処には一人の少年が待っていた。
「クロノ君!」
「なのは、無事だったんだね?」
 其処に居たのはクロノ・ハラオウンその人であった。確かに、彼は早川の助手的な位置の人間である。
「よぉ、準備は万端か?」
「はい、後は外での砲撃音が聞こえれば……」
 
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