第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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切り裂いていくのだ。
しかも、その回転する物体は一つだけじゃない。他にもある。
一つは円月状の刃を持つ武器であった。その武器の形状は甲児にとっては御馴染みとも言える武器だった。
もう一つは赤いブイ字のブーメランであった。
それらが自在に空を飛び回っている。甲児の中に一つの結論が見出された。
これら御馴染みの武器が目の前に飛び回っていると言う事は即ち……
「来てくれたのか!?」
甲児の視線は自然とその回転する物体が戻っていく場所へと向った。其処にはマジンガーZと同じ位の大きさのロボットが三体居た。
そのどのロボットにも甲児は見覚えがあった。かつてマジンガーZが各地を回った際に共に戦ったスーパーロボット達の面々だ。
グレートマジンガー、ゲッターロボG、グレンダイザーにダブルスペイザー。
皆が今、こうして駆けつけて来てくれたのだ。
「もう少し早めに来た方が良かったかな?」
「欲を言うならそうかも知れないけどな」
皮肉めいた言い方をする鉄也に甲児もまた同じ様にして返す。しかし、その甲児の中では安堵の表情が浮かんでいた。少しでも嬉しい情報が欲しかった時にこの情報はとてつもない朗報となったのだ。
更に、甲児にとって嬉しい報告は続いた。
突如警備隊の本部から全周波で通信が送られてきたのだ。
その内容は【本部を奪還せり】の報告であった。
「本部を奪還できたのか? 中に行った皆がやってくれたんだな!?」
更に甲児の顔がほころぶ。こうも立て続けに嬉しい情報が流れてきてくれたのだ。表情に変化があってもおかしくはない。
そして、その報せが飛び交った途端、周囲から激しい砲撃を続けていた本部からの対空砲撃がまるで嘘の様に止むのを知った。そして、ジェットビートルやウルトラホークからの攻撃も同様に停止したのであった。
もうこちらを攻撃する必要がなくなったからだ。これで思い切り戦う事が出来る。後はこの地区に居る戦闘獣達を殲滅するだけだ。
「甲児君、事情は後で聞く。今僕達は何をすれば良いんだい?」
「簡単な事さ。まずはこのエリアに居る敵を全滅させる事さ。その後で積もる話もあるしさ」
「了解した」
それからの一同の行動はとても早かった。周囲に目に付く敵と言う敵をかたっぱしから蹴散らしていく光景が目に映っていた。
数では未だにミケーネの戦闘獣達の方がまだ勝っている。だが、突如として襲来したスーパーロボット軍団に加えて、機能を回復した警備隊本部からの援護射撃やビートルやホークからの攻撃が合わさり、禄に反撃も出来ないままその数を減らし続けていた。
特にロボット軍団の戦闘力は目覚しい物があり、彼等と目を合わせよう物なら確実な撃破が約束されている様なものでもあったからだ。
誰の目からも明らかな光景が映し出されてい
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