暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てイリスとユーノ。スクライア姉妹は出てこない。ま、あの厄介なバインド弾と二属性の砲撃が無いのは救いだ。フェイトとアルフが、こちらへ向かって来るなのは達の迎撃へ向かった。それを横目に、私の固有魔術における炎熱系最強の魔術を発動させるための詠唱を続行。

「封じられし棺は鳴動し、その振えは夕暮より宵闇へと進めるが為の虚無の鐘を鎮かに鳴らす――」

計13の魔法陣の直下に直径8mほどの炎球が発生する。フェイトとジュエルシードの魔力が大気に満ちているからこそ現状の私でも発動できるこの術式。本来の威力に比べて2割もあればいいとこだ。が、それで十分だ、今はな。

『テスタメント! そっちに局員ともう1人行った!』

アルフから緊急の念話。続けて『すぐ援護に――』と送ってきたフェイトに『結構』と一言だけで却下した。フェイトにはなのは。アルフにはアリサとすずか。私の所へはイリスとユーノか。ユーノに背中から抱かえられるようにして飛んできたイリスが「すごい風」私の魔法陣へ降り立った。

「テスタメント!」

「この前は名乗れなかったよね。時空管理局、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト執務官補です。今すぐ武装を解除し、魔法を停止し、そして投降しなさい。もちろん拒否権は無し」

暴風によって波打つアクアブルーの長髪とスカートをそれぞれ押さえ、イリスはそう促してきた。

「かくして王の眠りし棺の蓋は開き、溢れ出す烈火は天を燃やし、地を焼き、世界を浄化する」

それを無視して詠唱を続行すると、イリスはデバイス、“キルシュブリューテ”の剣先を私に向け「再度告げます。投降しなさい」2度目の警告。ユーノは私とイリスを交互に見、いつでも魔法が発動できると言った風な構えを取っている。

「王よ醒めよ――」

「やめなさいって言ってるでしょ!」

「テスタメント!」

――チェーンバインド――

“キルシュブリューテ”が振り下ろされるより早く私を拘束する、ユーノが発動したチェーンバインド。私を袈裟切りしようとしていた刃がギリギリで止められる。イリスと至近距離で見詰め合う。

「今すぐ魔法を破棄してテスタメント」

「馬鹿を言わないでよ。ジュエルシード3つが同時に発動している今、すぐにでも停止させないとダメでしょ」

「シャル。テスタメントの言う通りかもしれない。なんか・・・まずいことになりそう」

何かしらの願望が叶う前に封印したかったのに邪魔をされてしまった。海より天を衝くジュエルシードが放つ3本の光の柱が同時に集束し、大きく爆ぜた。私は「ユーノ・スクライア! バインドを解いて!」と叫ぶ。バインドブレイクで無駄な魔力を消費したくない。

「あ、うん!」

チェーンバインドが砕ける。さすがのイリスも状況変化を察し、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ