暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Dそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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来たのだ。海の底に眠る3つ。一度に3つを封印するため、昨日は2つだけの回収に留めておいた。フェイトからは少しばかり不満をプレゼントされたが、アルフの助力もあって説得に成功。そして今、行動に移すためにここに居る。
「それじゃあ手筈通り、私が魔力流を撃ち込んで強制発動させる」
「あたしはフェイトのサポート。で、テスタメント、あんたが封印だ」
「ええ、判ってる。管理局が来るのは間違いないはずだから、アルフは時間稼ぎにも頑張ってもらうよ」
「期待はしないでおくれよ。数じゃ負けてるんだからさ。あ、でもフェイト
だけ
(
・・
)
は守りきるから安心しておくれ♪」
アルフはそう言ってフェイトに背後から抱きつき、彼女の頭に頬ずりする。別に助けてもらおうとは思っていない。ただ、ちょっと寂しいかなぁ、って思うだけだ。コホンと咳払いを1つ吐き、「雨が降って来た。そろそろ」と本音を隠して急がせる。残り3つをなのは達と分けるわけにはいかない。だからこそ急ぐ必要がある。コクリと頷いたフェイトは大きく深呼吸し、足元に広大な魔法陣を展開させた。
「アルカス・クルタス・エイギアス。煌めきたる天神よ。いま導きのもと降り来たれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス」
儀式魔法に分類される、局地的に雷を落とす天候操作魔法の詠唱に終えるフェイト。魔法陣直下から生まれる幾条もの落雷。周囲にもゴロゴロバリバリと轟音が鳴り響く。そして魔法陣上、つまり私たちの周囲に黄金に輝く雷光の目玉が9つ発生し、雷光がそれらを繋ぐ。
「サンダー・・・フォォォーーールッッ!!」
“バルディッシュ”のヘッドを魔法陣に打ち付けたと同時、9本の雷撃が海面へ放たれた。雷撃を受けた海面が大きく爆ぜ、数秒のあと・・・海面から3本の青い光の柱が立ち上った。ジュエルシードの数と一致。3つでありながらその覚醒率はかなり高い。渦潮や海水の竜巻が発生し、竜巻に至っては空に居る私たちを吹き飛ばそうとする程の風圧を伴っている。
「テスタメント。本当に1人で大丈夫?」
「大丈夫。さぁ、始めようか。輝ける命を夜明けの竈にくべ燃やし、魔を成す贄とする。天へと昇るは封を解き放つ至高の浄煙。其は棺に眠りし炎王を呼び覚ます
烽火
(
ほうか
)
――」
直径10mほどの魔法陣を展開。さらにその魔法陣の周囲に12の魔法陣を展開。久しぶりだなこの大魔術を使うのは。管理局に見られるだろうが、彼らの前で正体――ルシリオン・セインテストを晒してこの魔術を使うことはないから気にはしない。
「・・・っ。フェイト・テスタロッサ。アルフ。管理局が来た。迎撃をお願い」
「判った」
「出来るだけ早く頼むよ!」
転移反応を感知。なのはとアリサとすずか。そし
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