暁 〜小説投稿サイト〜
Magical Girl Lyrical NANOHA− 復元する者 −
第4話 白と黒の邂逅
[4/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の盾を展開し、防ぐ。
火花が散る矛と盾。
互いに拮抗するも一瞬。
なのはの方の盾が、振り抜かれた一撃に砕け散る。
「っーーーー」
勢いと本能のまま、半ば反射的に距離を取る。
それを見て、金色の少女はーーー。
「ーーーバルディッシュ……」
《Scythe form−−−》
デバイスの先端のギミックが音を立て、形状を変える。
形を変えて魔力刃が伸び、鎌の様になる。
形状を変えたデバイスを少女を一度振りかぶりーーー。
《Arc saber−−−》
デバイスから機械音声が聞こえる。
少女が横に一閃。
デバイスを振り抜くと、伸びた魔力刃が回転をしながら飛んでいく。
金色の回転刃が、なのはに迫る。
飛んでくる魔力刃を視界に収め、なのはは再び
盾
(
シールド
)
を展開する。
回転刃は盾に直撃すると盾に阻まれたまま、回転を続け、魔力と体力を削る。
止められたのを確認するとデバイスから機械音声が発せられた。
《Saber Explosion》
デバイスから唱えられる言葉。
回転刃が光を放ち、盾の前で爆散する。
「キャァァーーーーーー!?」
盾が爆発の威力と衝撃により、砕かれ、なのはは地上へと落下をし始める。
金色の少女が、それを上から眺めながら、自分の周囲に魔力スフィアを4つ展開する。
なのはは衝撃に意識が朦朧としながら、その姿を見詰める。
見詰めていると、彼女の唇が僅かに動き、何かをなのはへと呟いてきた。
「ーーーーゴメンね……」
「っーーーーー!?」
聞こえてきたのは、小さな謝罪。
言葉と共に周囲に浮かぶ魔力スフィアが槍弾となり、なのはに向かって放たれる。
高速の槍弾は、意識の朦朧とした状態で落下していくなのはに迫っていく。
後少しで着弾しようとしたその時。
「ーーー『
復元する原初の世界
(
ダ・カーポ・ゼロ
)
』ーーー」
幾何学模様の蒼い魔方陣がなのはの前方に出現し、彼女に迫る槍弾を後片付けもなく、掻き消した。
その光景に目を見開いて驚きを示す金色の少女。
なのはは意識が徐々に戻り、先程までの落下の重力が無いことを不思議に思う。
目を開けて、自分の状況を確認する。
最初に目に入ったのは、見知った横顔。
角度からして抱き抱えられているようだ。
所謂、お姫様抱っこの状態で……。
恥ずかしさに顔を赤らめる余裕もなく、その顔を見詰める。
共に生まれ、共にに育った自分の半身。
不機嫌そうな顔で文句を言いながらも、最終的には助けてくれる優しい少年。
肩の所で切り揃えられた黒髪が靡き、真剣な眼差しで空を見上げ、誰かを見詰めていた。
「……くず……は……?」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ