暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜時を越えたデスゲーム〜
第九話

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「二刀流習得者…」
カズネはアキトの推測に、目を見開き驚いていた。
「成る程な…無慈悲な、弾丸、か…」
弾丸。目に止まらないほど素早く通り過ぎる、弾丸。
「アキト…二刀流…取るの?」
「当たり前だろ」
「…ヒースクリフと戦うことになるんだよ」
「構わないさ」
「…そっか…なら私も手伝ってあげる」
「やられるなよ?」
「当たり前!」
二人は不敵な笑みを交わした。
φφφ
ボス戦当日。
攻略組プレイヤー達の空気は、緊張が漂い、言葉を発する者は誰一人居なかった。
カズネとアキトも同じで、言葉で表せないような緊張感に腕を震わせていた。
「カズネ…震えてるぜ」
「アキトこそ人のこと言えないでしょ」
「武者震いだね」
「どーだか?」
二人は軽口をたたき合いながらも顔を合わせようとはしない。
見つめているのは、目の前に立ちはだかる、ボスとプレイヤーを遮る大きな扉だった。
未だかつてない緊張感と共に、二人は剣の柄に手を添えた。
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