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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十六話】
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ト…」
「いや、何だか遠慮がちに言ってくるから…まあブランド物のバッグじゃないなら構わないさ。――言って構わないぞ?」
そう俺が言うと、ゆっくりと口を開き――シャルルは言った。
「……お願い事ってね。その……僕の自分勝手な我が儘なんだけど……ヒルトには…。――ヒルトには僕の事を……『シャルロット』って…そう呼んでほしいの…」
「シャル…ロット?」
「うん……シャルロット。――お母さんがくれた…僕の本当の名前――だから、ヒルトには……僕の事をシャルロットって呼んでほしいの…ダメかな……?」
そう言ったシャルル――ではなく、シャルロット。
シャルロットのお母さんが名付けた本当の名――。
「……悪い、俺は君の事をそう呼べない…」
「……そ、そうだよね。ご、ごめんねヒルト…我が儘言っちゃって…あはは…」
そう力無く笑うシャルロット――誰が訊いても落ち込んでいるのはわかるほど、声のトーンが沈んでいた――。
「……あぁ、だから『シャル』、そういう事だから君の事を『シャルロット』とは呼べないんだ」
「い、いいよ…僕の我が儘なお願い事だったから。だからこれからも僕の事は――」
途中言葉が止まる『シャル』。
……てかやっと気づいたのかよ、結構罪悪感抱いてたぞ…本気で傷つけたって。
「――あ、あれ…?ヒルト、さっき僕の事…どう呼んでたの…?」
そう俺に問いかけるシャルの声は、期待に満ちたような声だった。
「ん?シャルロットって呼ばないから『シャル』。――安直で捻りも何もない、安易な呼び方かもしれない――でもさ、シャルロットも悪くはないが…俺は君の事を『シャル』って呼びたい。――『シャル』って呼んじゃダメかな?ダメなら…君が最初に言った通り、シャルロットって呼ぶがな、これが」
ダメだと言われるかもしれないと思った。
シャルロットとは呼ばず、いきなりシャルだから――。
馴れ馴れしいと言われても文句は言えない、これは俺の我が儘だからだ――だがシャルは。
「……凄く嬉しい…。――シャル…かぁ…えへへ」
満足したかのように『シャル』といい、はにかむような嬉しそうな声が耳元で聞こえるのだが――。
「そ、それでさ――俺はシャルって呼んでいいか?……それともやっぱりシャルロットの方がいいか…?」
「あっ……も、もちろんだよ!――ヒルト……シャルって呼んで…?僕も…そう呼んでくれると凄く嬉しいから」
表情は見えないが、凄く嬉しそうに言うシャルに安堵しつつも、やはり背中に当たるシャルの乳房の柔らかさが俺は気になり――。
「……なあシャル、流石にそんなに胸を押し付けら
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