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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十六話】
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きく感じる……」
「そうか?――てか美冬も未来も同じ事言ってたな…今日の試合後にだけど」
「……そっか。――ごめんね、ヒルト…」
背中を洗いながら声は申し訳なさそうに言って謝ってきた。
「何がだ、シャルル…?」
「……今の状況の事だよ」
「ん……構わないさ。ただ…俺が弱味を握って色々やるような卑怯な奴だったらシャルル、今頃危なかったんだから気を付けろよ?他のやつにこんなことしたらマジで犯されるからな…?」
等と至極真っ当な事を言ってるつもりだが、情けないことにさっきから欲望の塊は構築されていて説得力0の状態、冷静になっても今の状況は裸の男の背中をタオル一枚だけ巻いた女の子が背中を洗ってるという状況なので、理性が完全崩壊するとシャルルにとってトラウマしか残らない状況になるかもしれない。
だからこそ今願うのは大事な話も早く終わって、背中を早く洗い流して欲しいと願っていた。
だが――そんな中シャルルは――。
「……他の男の子にこんなことしないよ…僕?……ヒルトだから……してあげたいって…思ったの……」
ごしごしと洗う音が聴こえる中、俺はその言葉の意味を理解する事が出来なかった。
冷静に考えられる状況じゃないという事実――色々と考えても冷静に考えられないのでさっき言ってた大事な話の話題に無理矢理変えることにした。
「と、ところでさ!大事な話ってなんなんだ、シャルル?」
「あ……。その、前に言っていた事、なんだけど…」
前に言っていた事……どれだ?
学園に残る事だろうか…?
「…違ったらごめん。学園に残るって話の事か??」
自信無く、少し声が小さくなった俺…。
だが、それで当たっていた様でシャルルは言葉を続けていく――。
「そ、そう。それ。――僕ね、ここに居ようと思うんだ。……それに、僕はまだここだって思える居場所を見つけられてないし…、それに……」
そう言うと急に口を閉ざすシャルル。
背中を洗う音も止み、シャワールーム内は静寂に包まれていく――。
その静寂が、また俺とシャルルが二人きりでシャワールームに居るという事実を突きつけてくるように徐々に――徐々に俺の心臓は早鐘を打つかの様に鼓動していった――。
だが、次の瞬間、更に心臓の鼓動を加速させる事態が起きた。
シャルルの柔らかく、弾力のある細い腕が、俺の身体を後ろから回すようにして抱き締められたのだ――ラウラを助けるときに、俺も前からシャルルを抱き締めたのだがあの時は疚しい気持ちなど一切無く、シャルルの身体つきも無理矢理男性に見せるように作られた特注のISスーツによって肌の柔らかさ以外は殆ど男子と同じ様に可能な限り
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