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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
Epic8 聖剣…全てを断つ力・ヴァルムンク Bパート
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二人は、ヴァルムンクがあると言う洞窟に向かい歩き始めた…確かな光を手にできると、心の中で信じながら。
しかし、エリカは知る由もない。その洞窟で待ち受ける試練により、自分自身の未知なる力が発揮される事に。
試練の平原から歩いて…そう、数分ぐらいだろうか。二人は、森に囲まれた洞窟にたどり着いた。
洞窟自体は心持ち大きめであり、少々崩れ気味の部分もあってかかなり不気味さをかもし出してはいるが、そんなに奥行きはなく宝箱が数個置くだけのスペースしかない。
「さぁ、ここがその洞窟だ。」
「ここ、ですか。それにしても…。」
「まぁ多少不気味だが、そこは気にするな。…そろそろ来るかもしれないな、洞窟の主が。」
「あ、はい!」
ゴダードの声に、エリカはリングを装着しようとリングホルダーに手を伸ばしたが、ここで彼女は大変な事に気づいた。
あれ?リングがない…!
そう、リングホルダーにあるべき命より大事なリングが、ホルダーごとないのである。
当然リングがなければ変身もできないし魔法も使えない…まさに非常事態だ。
「ない、ありません!」
「ん?エリカちゃん、まさかリングを使う気なのか?」
「はい…。」
すると、ゴダードは笑いながらエリカの肩をポンポン叩いて、まるで人事かの様にあっけらかんと答えた。
豪放磊落、とはよく言ったものである。
「はっはっはっ、エリカちゃん…別にここの主と戦わなくてもいいんだよ。」
「…えっ、戦う必要はないのですか?」
「あぁ、だから身構えなくてもいいんだ…さぁ来るぞ、心の準備はいいか?」
「え?あ、はい!」
エリカがゴダードと共に上空を見上げると、その主は上空をグルグルと旋回しており、エリカ達を見つけるとまるでグライダーの様に大空を滑りながら飛んできて、大きく羽ばたきをしながら二人の前に現れた。
だが、ここでエリカは目を大きく見開き降りてきた者を見つめ、おどろきのまなざしで主を見つめていた。
なんと、洞窟の主は…マギカドラゴンだったのである。
呼んでも来ない訳ですね…エリカは今になって、マギカドラゴンが近くにいない訳がわかり少しホッとした。
人間誰しも、近くにいた人が急にいなくなった時…あるいはさっきまであった物がいきなりなくなった時は、不安になり焦るものである。
この事は竜の魔法使いであるエリカとて、全くの例外ではない…彼女も魔法使い以前に人間なのだから。
さて洞窟の主が判明したところで、エリカは一旦深呼吸して落ちつき、改めてマギカドラゴンに一番言いたかった事をぶつけた。
「…マック、どうしてあなたがここにいるのですか?」
『まぁ、いろいろあってね。…そしてゴダード
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