Episode2 絶望と希望
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にハズキがドサッと倒れ込んだ。
事態にまったくついていけない。
「な…で…なん…」
ナイフの効果なのか、うまく言葉が発せられず、ハズキが呻きのような声を出す。
「…なんで、お前ら仲間だろ」
片足の無い状態でなんとか立ち上がろうと悪あがきをしていたのだが、質問せずにはいられなかった。PoHと呼ばれたポンチョの声は冷ややかだった。
「No。ただの依頼者と雇われの関係だ。…ただ、名前まで知られちまってるからな。スパイ映画なんかのお決まりだろ?」
そういって短剣の一撃を俺に叩き込む。
「うぐっ!」
「さぁてと…」
首に短剣が押し当てられる。
「あのデブは後で片付けるとして。首を一発で落とせばさすがにGame Overだろうな」
おそらくそれは俺への死の宣告だったのだろう。だがもう正直PoHがなにを言おうと頭に入らなかった。恐怖はなく、後悔ばかり考えていた。《ゲームオーバーは死》と言うルールを俺は受け入れていなかったのかもしれない。
迷宮区前だから誰か通り過ぎれば助けてくれるかもしれない、という考えはある。しかし、時刻的に迷宮区へ行くプレイヤーのピークは過ぎてしまっているし、出てくるにもまだまだ早い。可能性薄だ。
(ゴメン、アカリ…)
最後ぐらい自分のことに手一杯になればいいのに、心の中でアカリに詫びていた。
「Good By」
そういってまさに短剣が引かれそうになった瞬間だった。
「なぁ、あんたら。何してるんだ?」
最初にPoH達が潜伏していた辺りから一人の黒衣のプレイヤーが現れたのは。
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