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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十五話】
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言葉を続けていく。
「なんとですね!遂に遂に今日から男子の大浴場使用が解禁です!」
そうオーバーアクション気味に言った山田先生を他所に、俺とシャルルは互いに顔を見合わせるだけだった。
「あ、あれれ?おかしいですねぇ…。織斑君は凄く喜んでいましたのに……はぅ」
オーバーアクション気味に言ったのが今更恥ずかしくなったのか、心なしか山田先生が小さくなったように見えた。
それはさておき、風呂が解禁か…。
「何で急に大浴場が解禁になったのですか?」
若干涙目でおろおろしながら小さくなっていた山田先生に聞いてみると――。
「え、えーっとですねー。本来なら昨日が大浴場のボイラー点検だったのですが業者の手違いで今日、点検になったのですよ。それで点検は既に終わりましたので、それなら男子の三人に使ってもらおうっていう上層部の粋な計らいってやつなんですよー」
……粋な計らいねぇ…まあどっちにしろ今日は風呂って気分じゃないな。
「山田先生、せっかくですが俺は今回遠慮しておきます」
「あ、あの…僕も遠慮します。お風呂って苦手なので…」
――と、シャルルも風呂を断った。
当たり前だがシャルルは『女の子』、風呂に入る=一夏にバレるの構図が出来、強制送還だからな…。
「えぇっ!?こ、困りましたねぇ…。織斑君が入るからてっきりお二人も入るものだと思ったのですが…」
「すみません山田先生…って事で一夏にもそう伝えてください。後、『わざわざ誘いに来るなよ』ともお願いします」
「わかりました、では今日は織斑君だけがお風呂ということで」
「はい、山田先生すみません。わざわざ部屋まで来ていただいたのに…」
「ごめんなさい、山田先生…」
「気にしないでください有坂君、デュノア君。これも先生の役目ですから、えっへん」
そう胸を張る山田先生、またも胸が揺れたのを見られて俺はそれだけでも満足だった。
それはそうと、まだ一つ気になることがあるので山田先生に訊いてみる事にした。
「山田先生、ラウラの処遇はどうなるのですか?」
「それについては答える事が出来ないので……一応重要案件で、その上機密事項扱いですから――ですが、ボーデヴィッヒさんの処遇は軽くなると思いますよ?」
「そうですか…。もし、問題が大きくて退学ってことになるのだったらその罪を俺に被せてと思ったのですが…」
「……有坂君は本当に優しいんですね。先生は感心しちゃいます」
「……優しい訳じゃないですよ、彼女には仲間だ友達だと言って結局助けになれなきゃ意味がないと思いますし…」
そう言う俺を、柔らかな微笑みで見つめる山田先生。
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