暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターンEX 真紅のロードを歩む龍
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は格別に強いだろうか。
 そして、レッド・デーモンズ・ドラゴンの進化体であるスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの攻撃は当然進化前よりはるかに熱くて痛い。さっきの痛みとは5階建てビルの屋上と地下の駐車場並みに違う。衝撃に耐えきれなくなった彼の体が吹っ飛んでいき、辛うじて受け身こそとったものの体はもうボロボロの状態である。

「いよっこいせ、っと!」

 それでも彼には、負けられない理由がある。言い返したいセリフがある。だから、悲鳴をあげる体のあちこちをきっぱりと無視して立ち上がった。立ち上がっただけでなく、なるべくピンピンしているように聞こえるよう声音を調整して声を張り上げる。

「お前のフィールはその程度か、ってな……あのな富野さんよ、お前は一つ間違ってるぜ。まずここがGXである以上、主役は十代に決まってる。ここまでオーケー?だけどな、それとは別に主人公ってのがもしいるとするなら、そいつは俺じゃねえ。死んじまったのに主人公やってられんのはどこぞの不良霊界探偵ぐらいのもんだぜ。俺の役目はあくまでもサポーター、遊野清明って人間の人生を全力で助けてやることだけだよ。俺がダメになった以上、せめてあいつにはまともに長生きしてほしいんでな。とどのつまりはそういうことさ」
「けっ、口ではなんとでもいえるからな。つまらん屑の言い訳なんて聞いてやるほど暇じゃないぜ!」
「そりゃ残念。今、俺けっこういいこと言ったっぽかったのになー。まあいいさ、俺のターン!手札から魔法カード、サルベージを発動。この効果で、墓地の攻撃力1500以下のモンスター2体……ペンギン・ナイトメアとブリザード・ファルコンを手札に加えるぜ。モンスターをセットして、ターンエンドだ」
「なら俺のターン!はっ、どうせそのモンスターはペンギン・ナイトメアだろぉ?忌々しいが、確かにスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンといえどもバウンスには弱い。かといって何もしなかったら結局スカーレッドはバウンスされる………なら、こうしてやればいいだけのことよ!魔法カード、クロス・ソウルを発動!」

 クロス・ソウル
通常魔法
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このターン自分のモンスターをリリースする場合、
自分のモンスター1体の代わりに選択した相手モンスターをリリースしなければならない。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。

「この効果で、お前の邪魔なセットモンスターをリリース!そして召喚、パワー・インベーダー!」

 小さい頭に不釣り合いな大きさの体を持つ自称インベーダーの悪魔が、太い腕に不釣り合いなほどちっちゃい手で腕を組む。

 パワー・インベーダー 攻2200

「クロソのデメリットで、俺はこのターンバトルフェイズできねえからな。カードを1
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