暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターンEX 真紅のロードを歩む龍
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立ち上がったが、このデュエルがリアルダメージを受ける闇のゲーム状態になることをまるで考えていなかった自分のうかつさに舌打ちする。そして今のダメージからざっくり換算し、ライフが0になるまであの威力のダメージを受け続けたら相当ヤバいことになるな、と頭の隅でぼんやり考える。

 レッド・デーモンズ・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを攻撃した場合、
そのダメージ計算後に相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを全て破壊する。
自分のエンドフェイズ時にこのカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、
このカード以外のこのターン攻撃宣言をしていない自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。

「メイン2でおろかな埋葬を発動、このデッキのモンスター1体を墓地に送る効果でフレア・リゾネーターを墓地に。カードを3枚伏せてターンエンド。どうした?もっともっと抵抗してみろよ。どうせお前は消えるんだからさ」

 ユーノ LP2700 手札:4 モンスター:フィッシュボーグ−アーチャー(守) 魔法・罠:なし
 冨野 LP4000 手札:0 モンスター:レッド・デーモンズ・ドラゴン(攻) 魔法・罠:3(伏せ)

「抵抗、ねえ。その前に一つ聞かせろや。てめえ、何のつもりでシンクロをしやがった?ここがGXだってわかってんのかコノヤロ」

 ユーノの質問の意味は、転生者を嫌っているらしい彼が真っ先にシンクロ召喚をしたことに対する純粋な疑問。その問いに、彼は笑って答える。

「はっ、確かにそうだな。だけども、これは力だ。お前らみたいな転生者をさっさとぶち倒すために俺に許された正義の力だ。何も考えずにシンクロやエクシーズを持ち出して原作をぶっ壊すお前らとは訳が違うんだよ訳が」
「許した、ねえ。嘘くさい話だぜ。まあ、そっちがその気なら俺だってやらせてもらうぜ。お前ら、久しぶりの出番だけど腕は鈍ってねえだろうな!」

 そう言って服の胸ポケットから、15枚のカードを取り出す。気のせいかそのカードたちはまた戦えることを楽しんでいるようにも見えて、思わず口の端に笑みが浮かぶ。それは、彼が自分の霊体としての人生でやるべきことをはっきり自分で決めたしるしでもあった。

「なんだ、お前も出すのか?所詮お前も転生者、でかい口叩いてもエクストラ頼みなことには変わりないな」
「なんとでも言えよ。俺はもう死んじまってるから今更どうこう言わねえが、清明の奴にはまだ未来ってもんが残ってんだ。だから、俺はあいつを守り抜く。あいつだってダークシグナーになったりなんだかんだでわりとハードな人生送ってんだ、間違
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