暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターンEX 真紅のロードを歩む龍
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「でさ、僕思う訳よ。『ハチャメチャ』って言葉あるじゃん?あれって後半のメチャが滅茶苦茶のメチャなのはまあわかるんだけど最初の『ハチャ』って何者?いや、そもそもあれってハチャがメチャするからハチャメチャなの?ハチャをメチャるからハチャメチャなの?」

 夜、レッド寮の一室。ここ数日セブンスターズ側の動きもなくつかの間の小休止的な日々を送っていた清明たちは、なんとはなしに清明の部屋に集まってダベっていた。いくらデュエリストとはいえ、一年三百六十五日二十四時間千四百四十分八万六千四百秒の全てをカードの話ばかりして過ごしているわけではない。たまには違う話もする。ちなみに、今絶好調で喋り続けているのは清明。意外かもしれないが、こういった死ぬほどくだらない話はだいたい彼から振り始めることが多い。

『バーカ。ハチャメチャってのはな、もとはと言えば古代アトランタル語で「混乱」を意味するハンチャンってのと「台無し」を意味するメンチャルルって言葉をくっつけたのが語源で、さらにそれが日本に伝わって訛ったから「ハチャメチャ」になったっていう逸話があるんだよ。お前ら高校生にもなってそんなことも知らんのか』

 そして、その手の話題に真っ先に返事を返すのがユーノ。なんだかんだいってこの二人もいいコンビである。もっとも困ったことに、

「ええ!おいユーノ、それマジかよ!なあ万丈目、お前は知ってたか?」
「騙されるな十代!そんな話、この万丈目グループの俺ですら聞いたこともないぞ!」
『おお、嘘だぞ。んなもん一から十まで出まかせに決まってんだろ』

 その答えの9割方は無駄に手の込んだ大嘘なのだが。それで誰も気にしない辺りおおらかというかのんきというか、とにかくそういう所なのだろう。

「それと十代、前々からずっと聞きたかったことがあるんだけど」
「え、俺?どうしたんだよ、急に改まって」
「うん。ワイルドマンってさ、名前から言ってター〇ン的な野生児モンスターだよね。なんで大都会のスカイスクレイパーで攻撃力上がっちゃうわけ?あれビジュアル的には1000ポイント下がったって文句言えないでしょどーみても」
「そんなこと俺に聞かれてもなぁ………」

 別に酒が入っているわけではない。これでも清明本人は全くの素面である。だけどセリフ内容は酔っ払いが絡んでるのと大差ない。どれどれ俺が答えよう、とまたもや出まかせを口にすべくユーノが口を開きかけたその時、玄関がガチャリと開いた。とりあえずこれで話を切ることができる、とその場の全員が微妙にほっとした顔になる。

「みんなー、ただいまッスー」
「ちゃんと帰ってきたんだなー」

 そして入ってきたのが、翔と隼人。別に大した用事があったわけではない、じゃんけんに負けたから下の階まで行って戸棚の奥に押し込まれている大
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