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一般人(?)が転生して魔王になりました
何の為の御剣か?
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 何だかアレだな。壮大な話で今更「あなたは兵器ですよ」と言われても「そうなんだ」程度にしか思わない。何故かって?異能者は人とは違う力を持っている時点で人という存在じゃない。それを早くに認識したからな。

 さて、聞いていると気になるところがあるな。


「この事を知っていた人は?」


 此処が結構重要だよね。どれだけの割合が知っていたのかなんて。まあ、興味本位なんだけど。


「全てを知りえていたのは僕とシリウス、そして泉華君に、月華君。あとはアテナだよ。で、他の当主も薄々だけど気づいていたかな?」


 大半が知っていたという事か。けど完全じゃない。しかも先に挙げられた泉華と月華は御剣で長生きした数少ない当主だな。


「………ん? 月華さんは何で分かったんだ?」


 此処でふと蓮華は疑問に思った。

 聞いた話によるとあの人は運がもの凄く良く、異能は自身の制御だけであって、未来視や過去視なんて異能は持っていなかった筈だが?


「彼ね、凄く頭が良かったんだ。過去の歴史とアテナからの少しの言葉で分かったようでね。相手の表情と配られた札で手を読んだりとかが出来た子だったからね」


 流石はアテナに『千年に一度の奇跡』と言わしめた男。単独でそこまで理解できるもんなんだな。


「泉華さんは何処まで視ていた?」


 暫らく沈黙した後に桜華は言った。


「……恐らく僕と同じ未来か、違う未来か。そのどっちかだと思う。それについてはアテナの方が詳しいと思うよ。よく一緒に過ごしていた仲だったからね」


 外から見ていた僕には分からなかったからね、と言う。


「……御剣の早死にの理由は?」


 これが結構気になる所である。皆、早く死にすぎて当主がどんどん変わっていって、百代目なんていう数字に辿り着いてしまったのだから。


「……それについては性だよ。御剣はね『戦う』という事を性としているからね。それでだよ」


「……そう」


 まあ、よく分からん組織と戦って死んだり、色々と馬鹿やって死んでいるようだからそう言う性なんだろうね。御剣と言う家は。


「最終的には君が決める事だ。だから今此処で決めてくれ」


「………てっきり、強要するかと思ったけど」


 千年も掛けているから何が何でも承諾させるかと思っていたけど、ちょっとした驚きである。


「強要しても最悪な結果を招くだけだからね。そういうのは自分で決めてもらう必要があるんだよ」


「確かに。それは賛成だな」


 だって、それで馬鹿やっている奴を前世で見てきたし。嫌々で作業していた奴なんかそれで大失敗をしていたからな。

 それだけ言うと
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