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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十四話】
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――わざとらしくしょぼんって言ったぞ美冬。
そんな美冬は、直ぐに笑顔になると共に更識さんに手を出すと――。
「……でも、せっかくペアになったんだからせめて友達にならない?更識さん?」
「え………っ?」
差し伸べられた美冬の右手と、美冬の顔を交互に見ながら、おずおずとその手を握ろうとしたその時――。
「そんなことだろうと思ったわッ!」
そんな叫びが聞こえてきたため、何事かと思い声がした方へと振り向くと――。
「ぐはぁっ!」
そんな呻き声をあげたのは一夏だ、見ると腰を落として捻りを加えた正拳突きが腹部に見事に刺さっていた。
――犯人は篠ノ之だ、表情を見る限り怒っている様だが…。
そして膝から崩れ落ちる一夏に対して追撃を加える篠ノ之――。
「ふん!」
一夏のみぞおち目掛け、蹴りを入れる篠ノ之――その一撃は何と一夏の身体を一瞬浮かせるほどの威力だった。
「ぐ、ぐ、ぐっ……」
悶絶する一夏を他所に、ずかずかと足音を立てて去っていく篠ノ之。
さすがに今のを見ていた女子の表情は皆ドン引きしているようにも見えた。
――と、気づくと更識さんもいつの間にか居なくなっていた。
「美冬、更識さんは?」
「さっきの篠ノ之さんの声にびっくりしてそのまま食堂出ていっちゃった……」
「そっか、まあ四組に居るだろうし会いに行けば問題ないだろ」
ポンポンと頭を撫でながら言うと、目を閉じて気持ち良さそうに――。
「うん……そうだね。――そろそろ部屋に戻るね、お兄ちゃん?」
そう俺に告げると、くるりとスカートを翻して食堂を後にした美冬。
それを見送ると俺はシャルルの元へ戻った。
「なあシャルル、あいつ何かしたのか?」
「一夏?んと――」
何が起こったかシャルルの説明を聞くとこうだ。
一夏が篠ノ之にした先月の返事――これは俺も美冬の携帯を届けに行くときに聞いたやつだな、確か【突き合う】とか言ってたがそれは勘違いで正しくは【付き合う】だった訳だが。
その返事を一夏は――。
『付き合ってもいいぞ』
そう篠ノ之に言った瞬間、近くに居た女子は一瞬ざわついていた様だが俺はその時美冬が更識さんを紹介していた時だったので全く気づかなかった。
んで、その返事を聞いた篠ノ之は襟元を掴んで聞き直し、その返事をした一夏が言ったのが――。
『買い物くらい』
――という返事をしたため、今一夏は呻いて床に突っ伏してる状態とのこと。
「……自業自得じゃないのか?……まあ篠ノ之はやり過ぎな気もするがな」
「……そうだね。ヒ
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