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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十四話】
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最後の方の言葉はぽつりと小さな声で喋った為二人には聞こえなかったようだ。
――ISに力を入れているためか、日本どころか世界中でISの簡易適性試験が行われてるのだが、日本は特に無駄金ばかりかかってるのが現状だ。
講師だけならまだしも、役に立ちそうにないスケベな爺もその簡易適性試験に来るので無駄な人件費がかかり、更に出される昼食も特注仕出し弁当という豪華な内容。
……まあ、選挙権を有する一般人がほとんど気分で選んでる政治屋が蔓延るのも原因だが――元をただすと一般人の俺らが悪いことになるが、これが。
それはそうと、何やら三回戦に進んだ女子一同が酷く落胆している様にも見える。
そう、例えるならせっかく救命ボートに乗ったのに転覆したぐらいの落ち込み様――違うか。
「……優勝……チャンス……消え……」
「交際……無効……」
「……うわあああああんっ!」
そんな泣きダッシュを披露するのはさっきも言った三回戦に進んだ女子達だ。
既に敗退していた他の女子一同は何故か皆安堵したかのように見えるのだが――。
「どうしたんだろうね?」
「さあ……?」
「……何かしら事情があるんだろ。――美冬、何か知ってるか?」
水色の髪の色で長さはセミロング程ある女子の隣に居た美冬に声をかけると――。
「にょっ!?――さ、さあ…?あはははは、【更識】さんは何か聞いてる?」
「知ら、ない……」
激しく動揺した美冬は、何故か自分の隣の子に聞いていた。
その子も美冬にいきなり話題を振られたせいか、少し動揺しているようにも見えた。
「てか美冬、その子困ってるじゃねぇかよ」
「ぶー!お兄ちゃんがいきなり話を振るからでしょっ!――ごめんね、更識さん?」
「…………」
謝る美冬に対して、何故か伏し目がちになる――ん?更識さんって――。
「なあ美冬、もしかしてその子が今回の美冬のパートナーの子か?」
「にょ?――うん、そうだよ?更識さん、この人が私のお兄ちゃんの有坂ヒルト。――で、お兄ちゃん。この子は【更識簪】さん。四組の子でクラス代表で日本の代表候補生だよ」
「そうか、更識さん、美冬が世話になったな。ありがとう」
「……いえ…」
か細く、小さな声で俯きながら喋った為か若干聞き取りにくかったが――。
「何にしても君の力もあったから美冬も三回戦に進めたんだ、自信を持っていいさ、これが」
「うん、私のミスを更識さんがカバーしてくれたから二回戦勝てたようなものだもん、ありがとう更識さん?簪ちゃんって呼んじゃだめ?」
「………だ、め……」
「はうっ!まだだめかぁ……しょぼん」
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