暁 〜小説投稿サイト〜
古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
母親
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「マ・・・ママ・・・?」

アスカは自分の目に映っている光景が信じられなかった。そこは有り触れた医務室。あるのはベットと医療機器、その程度のはず。がアスカの視線を釘付けにしたのはそれではなかった。ベットから身体を起こして、近くの椅子に腰掛けているキョウスケと会話している人物だった。自分の記憶が正しければ、いや間違えようが無い。キョウスケと話しているのは自分の母親、惣流・キョウコ・ラングレーだった。

「どうやら貴方の娘さんが来たようだぞ惣流博士」
「え?」

キョウコはキョウスケの言葉の意味が理解できていないのか、頭の上にハテナを浮かべているが、キョウスケに促されるままそちらを向くと自分の最愛の娘であるアスカが呆然と立っていたのだ。

「マ、ママァァァアアアアアアアアアア!!!!」

アスカは巻き上がる感情を抑える事が出来ず、駆け足でキョウコに駆け寄ってそのまま抱きついた。キョウコは最初こそ驚いていたが、本当に自分の娘であると理解出来て、強くアスカを抱きしめていた。その様子をミゲル、闇夜、キョウスケは温かい目で見守っていた。

「もうアスカちゃんったら甘え坊さんなんだから」
「ママァ〜」

アスカは母に抱かれたままそのまま思いっきり甘えている。無理も無いだろうが

「キョウスケ、どのぐらい博士には説明したんだ?」
「一応必要な事は全部だな、ネルフ、使徒、俺たちの事などをな」

キョウスケは近くにおいてあったマグカップを手にとってコーヒーを飲む。どうやらとても美味らしく口元が緩んでいる。それも、目の前の微笑ましい母と娘の感動の再会のお陰だろう。

「それと総司令?」
「キョウスケでいいぞ、惣流博士」
「なら私もキョウコでお願いします。現状、グライナルリーゼズはネルフとは同盟関係にはないんですよね?」

その問いにキョウスケは縦に首を振った

「ああ勿論だ。というか同盟を組む理由も無い、エヴァのデータも弐号機がある時点で解決済みだ。ネルフにある戦力は零号機と、現在修復中の参号機、そして誰も乗れない初号機だ。こちらと戦力を比較するまでも無い」
「なら安心です。もうアスカちゃんにはネルフと関わって欲しくないので、キョウスケさんの話でそう強く思いましたので」
「でもママ、私使徒が出る限りは弐号機で戦うつもりよ?良いの?」

アスカは少し不安そうな声でキョウコに問いかける。キョウコはアスカの頭を撫でながら

「不安よ、娘を戦場に出すなんて親としてしたくないに決まってるわ。でもね、アスカちゃんが決めた事なんでしょう?私は親だけど、貴方の決めた事を変える事は出来ないわ。でもね、私もグライナルリーゼズに入ってアスカちゃんの出来る限りのフォローをしようと思うの。だから親子二人で頑張りましょう♪」
「うん!!
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ