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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幻想御手
Trick21_暴風族(ストームライダー) だ
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トワークは私の手を離れ、あの子たちを回復させることも
 取り戻すこともかなわなくなった

 お終いだな」

「諦めないでください!!」

初春が強いまなざしで木山を見ていた。




「なんか・・大きくなっている!?」

警備員の生き残り(誰も死んではいない)の7人がマシンガンで化物へ攻撃する。

マシンガンを発砲しながら化物の様子を見るが、全く効いていない。

それどころか大きくなっていく。

化物から触手が鞭のように伸びて1人、そして2人目と殴られて倒されていく。

そして残り2人となり、再び触手が迫ってきた。

「い、いや・・・」

「下がって」

触手との間に少年が割り込み、少年の右足が消えた。

すると、触手が壁にぶつかったように止まる。

だが、触手は徐々にこちらへと近づき、最後には見えない壁を通り抜けて伸びてきた。


「ちっ!」

警備員の2人は少年に襟首を掴まれて攻撃の届かない場所へと運ばれた。

化物は興味を失くしたようで3人を追撃してはこない。

「けほっ、・・きみは? 一般人がこんな所で何をしてるの!?」

「今はそれどころじゃないでしょ? それに風紀委員ですので一般人では
 ありませんよ」

信乃はいつもの敬語キャラで話す。

「信乃? 西折信乃か!?」

「お久し振りです、黄泉川さん」

もう一人の警備員、黄泉川が信乃に気付いた。

「隊長、知り合いですか?」

「この子が風紀委員になるときに私が審査に立ち会った。だから顔見知りなのは
 当たり前じゃん。でも何でこんな所に?」

「その説明は後でします。

 あの化物はこっちが攻撃しなかったら寄ってこないみたいです。
 一度引いて態勢を整えた方がいいですよ」

「例えそうでも撤退するわけにはいかないじゃん」

黄泉川は化物を指でさした。

いや、化物の後ろにある建物に指は向いている。

「あれがなんだかわかるか? ・・・原子力実験炉じゃん」

「な!?」

確かに建物の壁には『核』のマークが記されている。

「マジっすか・・」

「マジじゃん。とにかく、あんたは逃げんだ。あとは私達が」

「そう言われると余計に引けないよ。黄泉川さんなら俺の実力を知ってるから
 心配ないですよね?」

黄泉川の忠告を遮って信乃は言う。

確かに信乃の風紀委員のテストを見ていた。
戦闘訓練を受けた大人を複数相手に問題なく倒していた。

だが

「いくらお前が強くても相手が化物なら関係ないじゃん!
 私達は子供を守るために戦っている! だから戦うのは私だ!!」

木山との戦闘ですでに立つことも難しい状態のはずだが、それで
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