十五話
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いた。
「接触するのはヘルマン侵入に紛れて行うか……」
男はとりあえずの計画を立て、その場を後にする。
「待っていろよ、宮内健二……」
姿を消した男……”青い髪”に”紅い瞳”を携えた男は、健二の名を呟きその場から姿を消した。
「が……ぐっ……」
体の各所から血を流し、前のめりに地べたへと倒れこむ。手から槍は離れ、反撃をしようにも体が言うことを聞いてくれない。
「この程度だ。お前の力なんてな」
感情の籠もっていない眼で俺を見下ろしてくる男を、せめてもの抵抗とばかりに睨みつける。
それが不快だったのか、男はその整った顔を歪めた。
「鷹の眼か……お前如きがその顔をしていると、エミヤを侮辱されている様に感じるよ」
そんなものは知ったことか。確かにエミヤの容姿を望んだのは俺だが、結局のところ、俺は俺でしかない。
「……ち、誰か来るな。まぁ、いい。これは警告だ。お前は原作から遠ざかれ。学園祭までにそれをしなかった場合……」
全身に怖気が走る。……殺気。今まで感じたどのさっきよりも、鋭くこの身を貫いてくる。
――その心臓、貰い受ける!
遠ざかっていく男に何も出来ず、俺は意識を失った。
雨が降っていた。久しぶりの雨だ。連続で来るのは勘弁してほしいが、たまになら悪くは無い。
「今日の晩御飯はどうするかな……」
冷蔵庫の中身を思い出しながら献立を組み立てていく。……まて、確かこんにゃくの賞味期限がそろそろじゃなかったか? 確認しないとな。
「ん? あれは……」
杖に乗ったネギと、小太郎? 何でこんな雨の中を飛んでるんだ? ……まさか、ヘルマンか!? 確かヘルマン編の直前にネギの記憶を見せるイベントがあったはずだが、俺のいない間に消費されていたらしい。何と運の悪い。だが、確かヘルマン戦はエヴァンジェリンがネギの潜在能力を測るのに利用していたはずだ。俺も傍観すべきなのか……いや、今はとりあえず後を追おう。俺の介入を良しとしないならエヴァンジェリンの方から何か接触があるだろう。
「急がないと見失うな」
二人乗りとはいえ杖の速度はかなりのものだ。俺は赤原礼装を身に纏い、魔力消費を抑えた戦いの歌を使い、見失わないようにセンリガンを発動させた。だから、気付いた。俺の後ろにある水たまりから、あのフェイトが姿を現したことに。
――投影、開始!
ここ数日の鍛錬の影響か、俺が咄嗟に投影したのはゲイ・ボルクだった。槍の中ほどに片手を添え、もう片方の手を柄尻近くに置く。クー・フーリンに近い構えだ。
「何が、目的だ」
「…………」
フェイトは答えない。口が渇く。原作でも最強の領域に立つこの少年を前に、俺は既に
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