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ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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それから、(1〜2週間程度だが)私たちはよく出かけるようになっていた。
といっても、恋人とかそう言うのではなく、単なる、「友達以上恋人以下」なる関係で。
でも私としては・・・やっぱり、今のままの関係じゃ、満足できない。
レオが私をどう思ってるかって・・・すごく、気になる。
兄を使ってしまおうか。
からかわれる覚悟で。

「キリアー 見ろよアレ」

レオの暢気な声に、考え事をしていた私の意識は引き戻される。

「どれ?」
「向こう」
「いや、ゴメン、私の目線では見えないみたい」
「えー・・・・じゃ・・・よっと」
「うわあっ!?ちょっと・・・レオ!ストップ!タンマ!」

よいしょ、なんて掛け声と共に、レオは私を軽々と持ち上げる。
この分だと、レオは私を意識していないのだろうが、意識している方としては結構心臓がやばいです。
いや、人見知りのほうじゃなくてね。うん。

「見えた?」
「えっ・・・・えと、うん、うん、見えた!見えたからおろして!」
「?何焦ってんの」
「焦るわ!!」

私は身をよじり、レオにおろす様に促す。
レオがすっと手から力を抜くと、私は軽く音を立てて着地。

「キリア?どうしたんだ?」
そんな風に、何事もなかったように顔をのぞきこんで来る。
私はピクリと右目の端を震わせた。

いや、ね。いくら仲良しって言ってもね。
恋人じゃないんだよ?
始めはこんなことも嬉しかったんだけど・・・
これは度が過ぎてるといってもいいんじゃないかな。

「レオ。」
「え?」
「あのさ」

私は、今出来る限り精一杯の鋭い目つきをして、レオを睨んでみた。
乙女心の爆発、これほど恐ろしいものは無いって、思い知らせてやる。

「私・・・レオを、ただの友達、って思ってないよ?」
「え・・・?」
「友達でも、親友だとも ましてや他人だとも思ったこと、ない」
「ちょっ・・・キリア・・・?」
「ねぇレオは 私のこと、どう、思ってるの? わかんないんだよ、レオ。友達なのか、”そうじゃない”のか」

言っているうちに、顔が熱くなってくるのが解る。
暫くレオと顔を合わせられなくなるのも、解ってる。
でも、ちゃんとはっきりさせたいんだ。
私の気持ちも、レオの気持ちも、さ。

「・・・好き」

一言。

「レオ、は・・・?」

二言。

私に出来るのはコレが精一杯で。
レオが固まっているのが解る。
私と同じように、今の関係がどこか心地よかったんだろう。
恋人になれなくても、恋人になれても、今の不思議な関係が崩れる。

「俺・・・・」

レオが、す、っと腰をかがめて、私と目線を合わせてくる。
私は涙が揺れる目で、レオを見つめた。

・・・・これじゃあ
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