暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜時を越えたデスゲーム〜
第八話
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んだ・・・」
「ああ。で、問題なんだけど・・・ コレ、持てるか?」
「何よ!持てるわよそれくらい!私、マスタースミスですからね!」
「す、すみません」
「フンッ」

リズベットは言うと、アキトの剣に手を伸ばす。
柄と刀身をを支え、持ち上げる。・・・が。

「・・・・。持てないわね。何よこの剣!重すぎでしょ!」
「だから聞いたんだよ、持てるか?って!」
「先に言いなさいよ!」
「言ったわ!!」

リズベットはさっきと同じように台に剣を置き、ハンマーで打ち始める。
カズネのレイピアよりも少し時間がかかったが、強化は成功。
リズベットに剣を返され、重さなど物ともせずに片手で鞘に戻す。

「ホント・・・アンタのステータス、一体どうなってるのか・・・」
「ちゃんと公平に上げてるぞ、コレでも。まあ敏捷だとカズネには勝てないんだけど・・・」
「それだけは譲れませーん」

三人は声を上げて笑った。


「じゃあリズ、有難う!また来るねー!」
「じゃあな」
「この層の攻略が終わったら、来なさいよね!」
「「わかった!」」

手を振り合いながら別れ、カズネとアキトは再び街を歩く。

「ふふ、もしかしたら、ここの層のボスでまた、剣がドロップしちゃうかもね」
「魔剣だったり」
「聖剣だったり?」
「なんにせよ、難航するのには変わりないけどな。」
「剣が折れちゃったらどーしよ・・・」
「無いだろ。レイピアのクセにありえないくらいの耐久値あるんだから」
「まーね」

二人は話しながら、歩く。
50層の悲劇を目の当たりにすることも、知らずに―――。
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