暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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好きって気付いてしまうと、ドキドキして落ち着かない。
アスナさんに助けでも求めようか。
いやいやでも、兄にからかわれそうだ。

「?キリア?どうしたんだ?」
「・・・何でも無いよ。何でも」

事実レオに無茶苦茶関係してますが
何に関係してるかなんて死んでも言えません。死なないけど。

「さて・・・今日はどの層行こうか・・・75層は飽きたな。」
「ほかの層・・・・47層?」
「下過ぎないかな」
「いいじゃん。レベルは十分あがったし、息抜きみたいな感じで」

レオの提案に、「仕方ないなぁ」と言いつつ、内心喜んでいた。
以前ビーストテイマーの少女、シリカとであった47層、通称フラワーガーデン。
デートスポットで有名な・・・・・。

(って私は何を考えてるの!?)

私は頭をブブブブ・・・・と振り回し、そんな考えを振り切った。
レオは私を不審そうに眺めていたが、もう慣れたようで。
え、私ってそんな「おかしい子」キャラに認定されちゃったのかな・・・。
思いつつ、レオの後を追った。

「そもそも、迷宮に潜ると楽しさなんか皆無だろ」

レオがボソリと呟いたのを私は知らない。

島島
「・・・」
「・・・おーい キリアー」
「うん」

私は今、ピンチ(言いすぎ)に陥っています。

「結構人が居たよ どうすんの!」
「知るかー 俺は問題無いもんね」
「・・・・」

いや、攻略会議よりまかなりマシなんだけど・・・時々向けられる視線が、痛いです。

「・・・レオ・・・・ゴメン つかませて・・・」

私は右手で、ちょこん、とレオのコートの裾を持つ。

「!・・・・」
「これじゃ息抜きにもならないよー」
「帰る?」
「ヤダっ」

意地でも歩きます!
周りの視線なんか・・・・・気に・・・・・・・。

「・・・。」
「ったく・・・・ほら、行くぞ」
「えっ・・・・」

ふわりと、手に暖かさを感じたと思うと。
レオの手は私の手を取り、歩き始めていた。

「ちょ、レオ!」
「気にすんな気にすんな」
「気に・・・するよー!!」



私たちはそのあと、散々47層を探索し、疲れ果ててレオのホームタウン・48層リンダースへと向かった。

「あれ、リンダースって・・・・」

確か、リズの店があるところだった気がする。
この状態で居合わせた日には、どうなってしまうかなんて想像したくも無い。

「ほら、行くぞ、キリア? こっち、もう1個俺の行きつけの店があってさ♪」

食べ物の事になると途端に年齢が低くなるレオに一度苦笑して、私は走って着いていった。
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